ぶつ  げん  じ
佛 眼 寺
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佛眼寺 墓地
 
三師塔
墓  地
 
 墓地入り口
↓ 両サイドで説明のある墓石を載せます。 
↑★瀬上丹後時綱
日蓮正宗日浄寺の開基
仙台市青葉区堤町

伊達藩、家格御一家(一門に次ぐ家柄)である瀬上家の一族。寛永二十年(一六四三)寺を開基(創立)する。本人の法名日浄にちなんで寺名とする。開山(宗派の祖)は、日行上人である。日行上人は時綱の家臣で、仏眼寺住持の達行院に従って得度し僧となり、刻苦修道すること多年にわたり、学徳兼備の上人と崇敬される。寺は開基当時仏眼寺末寺であったが、延宝年間(一六七三〜八〇)仏眼寺本山の要法寺直末となり、のち大石寺末寺となる。
 政宗時代の当主は瀬上中務信康。その子は景康、世々伊達氏御一家で二千石、戦国時代抜群の功績があり、感状を賜い、加増される。元禄七年瀬上家は桃生郡鹿又を賜り住む。
(県史・仙台人名大辞書)
 
↑★和久家 伊達政宗の恩人 家格は着座

和久又兵衛宗是(姓は藤原)
 豊臣秀吉の右筆(貴人の文書を作り書く人のこと)
 文禄四年秀次事件で政宗が秀吉に疑いを持たれた時や、会津征伐で秀吉の怒りをかった時にその危機を救い、小田原征伐では参加の催促をして助けた。政宗は秀吉の死後、その武名を聞き、宗是を領内に招き黒川郡大谷村二千石を賜った。しかし、慶長十九年大坂の陣開始と共に、秀吉の恩顧に報いるため大坂城へ、翌年五月七日大坂夏の陣で、東軍に突入して戦死した。八十一歳。

半左衛門是安(宗友、是成、俊秀、宗成、全て同一人物)
 秀吉と秀頼の右筆。生来聡明、忠孝節度を守り、又、多芸の人。書を近衛信尹に、律呂(笛)を大森宗薫に、馬術を森吉則について極める。大坂の陣の直前、秀頼の密旨を政宗に伝えにきて、上京中の政宗と小山で出会う。将軍により三島の牢で一年十余月過ごす(家譜)。将軍秀忠は許して政宗に与う。元和五年着座(正月に太刀・馬の目録を献上して盃を頂く家)になる。栗原郡沼倉村に館を築いて住む。六十一歳。栗原郡宮野妙円寺に葬る。碑は佛眼寺にある。

半右衛門信安
 次男だが二代藩主忠宗の命で家を継ぐ。三百石。後加増。宝永六年五月十一日七十五歳没。佛眼寺葬。

半右衛門白安
 養子で河東田長兵衛定恒の子、信安を継ぐ。柳生但馬守より極伝を得る。馬術も極む。浅布隠公(隠居の三代綱宗)の近習、城番長に進む。勤務一日も怠らず大番頭もなす。享保十二年五月十六日没、佛眼寺葬。以下略
(伊達世臣家譜・和久家譜 他)
↑★ 椙原家 家格は召出
品は仙台藩三代綱宗公の側室

 椙原家の姓は源氏、その先椙原伊賀守賢盛より出る。旧赤松家の家臣。品はその数世の子孫、椙原新左衛門守範の娘である。幼い時、父母を亡くした品は、外舅(母の父)で浅布盛泰寺の住持であった日道に育てられた。成長し、万治二年伊達家品川屋敷に仕えた。幸いを得、側室となり、俸給と雪薄紋を賜った。綱宗公は品に子無きを憐れみ、中塚十兵衛茂文の娘を品に養わせ、熊谷斎直清に妻せた。綱宗の没後、品は尼となり浄休院と号した。
 直清は品の祭祀のため藩主に請い、直清の次男をその後嗣とする。これが椙原新左衛門範清で、品の縁で召出家(正月に藩主の宴会に出席できる家柄)になった。
 左の墓石の新太夫範恒はその子孫で、明和年中は武頭、目付使番等に従事。茶道石州流など風雅の道を渡辺閑斎長道に学びその道を極めた人。
(伊達世臣家譜)
 
↑★ 大原家
 證智院(法名)を祖とす。
 證智院はお登免の方という。天和元年四代綱村公が女小姓に採用。
 品川邸に属した。後、女小姓頭として部屋を持つ。三代綱宗公の側室にもなり、元禄十一年、品川邸で由布姫を生む。十三年七月十日夭折三歳。法名は天遊といい江戸東漸寺に葬す。綱宗公の死で剃髪し、證智院と称す。奉仕約三十二年。弟大原勘兵衛晴国をもって嗣子とする。その子文左衛門晴行(初祢勘右衛門)は五代吉村公のとき、江戸番馬上・武頭・目付使番・郡奉行・城番を為し、奉職おおよそ三十二年。その茂三郎晴清は明和五年七代重村公の始め江戸番馬上に挙げられる。明和六年江戸への駕籠に従う。後、武頭になる。
 その後、命を受けしばしば使者や陪従を勤める。京都への使い、近衛関白家や夫人の実家広幡大納言家へのしばしばの使いに当たり、幕府監察使の送迎にも忠勤し、その都度褒美としていずれも方金(方形の金貨)など下賜、または饗応されている。大崎八幡宮の祭礼には騎射を為し、天明元年東照宮祭礼に供奉、ほか、城番や各役職につとむ、晴清の子勘左衛門明清はかつて小姓組、寛政五年信證夫人(八代斉村夫人鷹司誠子)の婚姻のとき駕籠に陪従、七年座敷番、十二年家を相続、武頭、江戸番、組頭、目付使番等を為す。明清の子英之進晴朗は文政元年父に代わり奉職、武頭をなし、同五年家を相続、江戸番馬上や相去足軽頭をなし、以下代々仕える。
(仙台人名大辞典、伊達世臣家譜)