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大 白 法 |
平成14年11月16日号 |
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このたび、宗旨建立七百五十年慶祝記念海外信徒総登山大法要・初会に当たり、北米、南米、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア等、世界各地・各国よりの信徒皆様には遠路のところ、はるばる総本山に参詣せられ、心よりお喜び申し上げます。また、本日の大総会、まことにおめでとう存じます。 皆様方のお元気なお姿を拝見し、何よりもうれしく存ずる次第であります。 我が宗門におきましては、この宗旨建立七百五十年の大住節に当たり、日本国内、三十万人の信徒の総登山による大法要を六十回にわたって奉修してまいりましたが、去る十月七日をもって、関係信徒三十四万九千余の参詣報恩をもって、そのすべてが滞りなく完結いたしました。このことは、未来に無限に開く大法広布の大いなる出発点として宗史に刻まれる、すばらしい意義を持つものであります。 また、日本乃至、世界の信徒の方々が待ち望んでおられたところの、雄大な建物である奉安堂が見事に建立され、去る十月八日に竣工式、十月十日、本門戒壇の大御本尊御遷座法要、十月十二日、宗旨建立七百五十年慶祝記念総本山奉安堂落慶大法要を厳粛に執り行い、広大なる仏恩報謝の誠を捧げ奉りました。さらに、続いて十月十三日より二十二日までの十日間にわたり、六万人の信徒の参詣により、総本山奉安堂落慶記念大法要を執り行ってまいりました。 このように、我が宗門はこの大佳節に当たり、御報恩と大法興隆のため、着々と慶祝の大事業を重ね奉り、万全の整備を調えつつ、今回、世界各国よりはるばる参詣される海外信徒皆様の総登山を心よりお待ち申し上げた次第であります。 このたび建立された奉安堂は、閻浮無双の富士山を東北に仰ぐ、晃々たる勝地に対応する壮大な建物であり、近代建築技術と工法の粋を凝らし、あらゆる面において精密・堅牢にして日本建築独特の優雅な工夫が施されており、宗教建築史上にも類を見ない優秀性、独創性を持っております。 まことに、世界民衆に御総与せられた大聖人出世の本懐たる本門戒壇の大御本尊を安置し奉る殿堂にふさわしく、また全世界の正法を求める信徒の方々の参詣の喜びと、折伏弘通の心をいよいよ増進せしめる意義ある建物と信ずるものであります。 そして、この大御本尊様安置の奉安堂の建立には、日本を中心として世界各国の信徒の方々より尊い御供養を頂きました。その供養の功徳は各々の未来永劫にわたって大いなる光明となり、種々の福徳となってその宿業を荘厳することを確信いたします。皆様、誠心の御供養、本当に有り難うございました。 この奉安堂に安置された本門戒壇の大御本尊様の大いなる御威光と功徳をもって、これよりいよいよ本仏大聖人の正法が世界に向かって広宣流布する時を迎えたのであります。 大聖人様は『撰時抄』に、 「彼の時鳥は春ををくり、鶏鳥は暁をまつ。畜生すらなをかくのごとし。何に況んや、仏法を修行せんに時を糾さゞるべしや」(御書八三四頁) と仰せられ、また、 「一切時による事なり」(同九六六頁) とも御指南であります。宗旨建立七百五十年の大佳節は、まさに我らの信心の結晶としての奉安堂の建立と、日本ならびに全世界の地涌の友の総登山という大功徳によって、苦悩にあえぐあらゆる民衆を救うべき、本格的な広布の時を迎えておると確信いたします。 さて、仏法では世の中のあらゆる混乱と堕落、また個人の不幸と苦しみは、そのすべてが病の現れであるとして、その道理を一代仏教において詳しく説いてあります。しかし、その要点・要義としては、一代諸経中、最も肝要な法華経本門内証の寿量品二千余字のなかに、 「是の好き良薬を、今留めて此に在く。汝取って服すべし。差えじと憂うること勿れ」(法華経四三七頁) と説き、また薬王品には、 「此の経は則ち為れ、閻浮提の人の病の良薬なり」(同五三九頁) と説かれ、本仏大聖人様は、 「閻浮の内の人は病の身なり、法華経の薬あり、三事すでに相応しぬ、一身いかでかたすからざるべき」(御書八九一頁) と仰せであります。この病とは身体の病だけではありません。仏法においては「身は心の従」と教えており、身体は心の善悪に従ってあらゆる変化が生じ、そこに種々の病気や不幸が現れるのであって、その病気の元は過去・現在・未来の三世にわたる心の因縁果報に存するのであります。したがって、その元の心の病を治すことが肝要であり、仏法ではこの心の病について重々の内容を示しております。いわゆる見惑・思惑、塵沙惑、無明惑と重層する煩悩八万四千の労いは皆、心の病でありますが、その上に最も重い心の病は法華正法に背く謗法の病であります。 現代の世界の一切民衆は、皆、このあらゆる病のなかに沈んでいると達するところに「慧光照無量」の仏知見が存するのであります。故に、今日、世界中で種々の思想・宗教が根深い怨みと怒りのなかで対立し、殺害し合い、民衆もまた、出口のない混迷のなかで右往左往するのみであるのも、この心身の大良薬が何であるかを知らず、迷うところにあります。 この時代を永久の未来にわたって救済し、真の平和を招来する道は、最も勝れた宗教としての宗祖大聖人の仏法、三大秘法の普及徹底にこそ存するのであります。 この大正法が世界に広布する源は、我が宗門の僧俗ならびに本日、この総本山に集まられた皆様方にあり、さらに言えば、皆様方の信心に存するのであります。その信力の強盛なるところに御本尊の仏力・法力を冥合する勤行唱題が絶え間なく厳然と修される時、不思議な仏法の功徳が皆様方の全身にみなぎってまいります。すなわち、因果倶時の不思議の一法たる妙法本尊の当体がそのまま皆様の己心に合するところ、不思議な生命の安定と充実を感得します。 その喜びをもって妙法を他に伝えていく、この自行化他の題目に法界の一切を貫き、そのすべてを具える仏界が存し給うのであり、あらゆる人々の前世よりの宿業による種々の悪癖も次第に浄化・矯正されるのであります。まことに大聖人の三大秘法こそ大良薬の本体であり、それは一切の法、あらゆる教えの根源であります。すなわち、因果倶時不思議の一法たる妙法本尊に一切を浄化救済する法理・法則が厳然と具わるからであります。 皆様、地涌の眷属としての大自覚のもと、妙法弘通の使命に生きるところに一切の生活の中心があることを固く信じ、自行化他の妙法を唱えて、崩れざる生命と生活を確立しつつ折伏に邁進し、来たる七年後の『立正安国論』の正義顕揚七百五十年を、今回に倍増する地涌の輩出をもって荘厳し奉ろうではありませんか。 皆様のいよいよの信行倍増と御健康を祈り、本日の言葉といたします。 |