実生活における謗法厳誡
 
他宗派で行われる葬儀への参列
 他宗派で行われる葬儀に、本宗信徒が参列しなければならない場合があります。そのときの心構えについて、第九世の日有(にちう)上人は 『化儀抄』に、 
 「他宗他門等の人死せば知人ならば訪
(とぶ)ろうべし、但し他宗他門の本尊・神座(じんざ)に向かって題目を唱え経を読まず、死去の亡者に向かって之れを読むべし」(聖典 九八九)
と示されています。すなわち、他宗の葬儀に参列した際には、その本尊や位牌
(いはい)に向かって題目を唱えたり読経することなく、ただその遺体(いたい)に向かって心の中で題目を唱え、故人の冥福(めいふく)を祈るべきことを教えられています。
 私たちは、日蓮大聖人の仏法が、いかに他宗の人といえども、救わずにはおかない大慈悲の教えであることに思いをいたし、どのような場所・立場にあっても節度
(せつど)ある振る舞いをすべきでしょう。