ほう き じ
宝 器 寺
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大日蓮より抜粋 
 
  十一月二十七日午前十一時より、岩手県奥州市の宝器寺(山崎信理住職)において、同寺の宗祖日蓮大聖人御会式ならびに創立二十五周年記念法要ならびに東日本大震災被害復旧工事完了奉告法要が厳粛かつ盛大に奉修された。
 同寺は、昭和六十一年四月十一日、前御法主日顕上人猊下の大導師のもと落慶入仏法要が奉修され、初代住職に蜂谷城道師(現香川県高松市・玉林寺住職)が就任し、駐車場用地を購入するなど、寺門の興隆に尽力した。
 その後、平成十一年二月二十四日に第二代住職として佐々木信華師(現福岡県行橋市・正妙寺住職)が就任し、同十五年六月十五日には、天蓋の新調、受付の移設に伴う本堂ホールの改修や庫裡の改修等がなされ、同寺の創立十七周年記念法要が奉修された。
 そして、平成十六年六月二十九日に第三代住職として山崎師が就任し、同十八年七月十七日には、本堂の内装クロスの全面張り替え、本堂・庫裡の畳替え、本堂窓の中サッシの取り付け、庫裡内装の一部張り替え等がなされ、同寺の創立二十周年記念法要が奉修された。
 そして、このたびの創立二十五周年の慶事を迎えるに当たり、記念法要を五月二十九日と定め、記念御供養を勧募するなど準備を進めている最中、三月十一日に東日本大震災が起こった。
 この大震災によって、境内の北側に長い地割れが出来、宝器寺僧俗に人的被害はなかったものの、本堂・庫裡の壁や基礎に多数の亀裂が走ったほか、納骨室の天井が落ち、倒れた仏具のうち、常香盤、燭台、鶴丸徳利、手香炉、雪洞(ぼんぼり)が破損した。
 その後、保険会社によって被害状況が入念にチェックされた結果、被害復旧工事はすべて保険金でまかなわれることになった。
 工事の概要は、初めに基礎補修工事として、亀裂の入った基礎が補修された。
 次に、内装補修工事として、御宝前内部の全面、御宝前の左右全面、本堂の斜めになっている飾り天井の全面、ホールから庫裡の廊下に至る天井のクロス全面、納骨室の天井と壁の全面、庫裡台所のクロス、庫裡和室等、以上の亀裂の入った壁を補修し、クロスが張り替えられた。
 また、すべての襖(ふすま)の張り替えと建具調整がなされた。
 さらに、塀改修工事は、倒れた片方の門塀の屋根は瓦葺きであったため、残った片方も解体して、木工事から新調し、重量軽減のため、銅板葺きとした。
 外装改修工事は、屋根、軒天井、壁の全面を塗装し、経年と地震で壊れた雨どいも交換した。
 和室改修工事は、床面を平らに補修し、庫裡のトイレを交換した。
 また、本堂・庫裡のエアコンの修繕および新設がなされたほか、被災仏具は、雪洞火袋の新調、鶴丸徳利のメッキ直し、手香炉のメッキ直し・セラミックコーティング、燭台火立ての修理、常香盤、格子蓋の塗箔直し、提灯の新調、御授戒御本尊箱の新調がなされ、同日の法要を迎えたものである。
 この法要には、山田容済岩手布教区宗務支院長をはじめ布教区内外の僧侶が出席。また、松尾節男講頭をはじめ信徒多数が参列した。
 法要は、山崎住職の導師により献膳、読経、『立正安国論』ならびに申状捧読、自我偈の読経、唱題と如法に奉修された。
 引き続き式の部に移り、松尾講頭より経過報告、山田支院長より祝辞が述べられた。
 最後に、山崎住職より参列の各位に対して丁重な謝辞と「平成二十七年までに支部講員五十%増」に向けての決意が力強く披瀝された。
 小憩ののち、岩手県花巻市の法王寺住職・原田篤道師により布教講演が行われた。
 こののち本堂において記念撮影が行われ、法要の一切は滞りなく終了した。