ス リ ラ ン カ
 
個 人 宅
 

 三月五日から十一日にかけて、野村信導宗務院書記がスリランカへ出張し、追善法要、勉強会、家庭訪問等を執り行った。
 五日の夜にコロンボ空港に到着し、六日は翌日の追善法要の準備を行った。
 七日の午前八時より、朝勤行ならびに追善法要を行い、塔婆供養の願主と家族が故人を偲んで焼香をした。
 法要は、第二会場を含め収容人数六百名のところ、七百名を超えるメンバーが参列しての奉修となった。

 終了後、野村書記から指導があった。
 九日は、コロンボから車で片道二時間ほどを要して、家庭訪問を行った。
 訪問宅の御主人は、十三年前までは小乗仏教の僧侶であったが、縁あって三年前に入信してからは家族で熱心に信心に励み、昨年九月の海外信徒総登山にも参加した。
 今回、仏壇を新調したのに合わせ、御遷座式が盛大に執り行われ、コロンボならびに同じ地区のメンバーが百名近く参集した。
 御遷座式は、野村書記の導師のもと、読経、唱題と奉修され、最後に願主が、正しい仏法に巡り値えたことに対する喜びの言葉を述べつつ、小乗仏教と日蓮大聖人の仏法との違いについて話をして、さらなる地域の折伏発展に向けての決意を述べた。




 翌十日は、夕方の勤行に引き続いて「折伏の功徳」と題して勉強会を行った。
 これには、主に活動者が三百名ほど参加した。
 翌十一日、スリランカでの一切の予定を終えて、次の出張国であるタイのバンコクへと向かった。
 昨年、奇しくも立正安国論正義顕揚七百五十年に、二十六年間続いた国内の戦争が終結したが、コロンボ市内は現在も機関銃を手にした警備兵による検問が至る所に設けられ、厳しい状況が今も続いている。メンバーに聞いてみると、「どこに行くにも今は安心して出かけることができてほっとしている」とのことであったが、スリランカのメンバーは、それが本当の幸せの実現ではなく、より多くの人々が一緒に題目を唱える社会にならなくては本当の幸せが来ないことを実感し、さらなる折伏に決意を新たにしている。スリランカの益々の広布発展を祈るものである。