イ ン ド
 
個 人 宅
平成22年6月20日〜29日
  六月二十日から二十九日まで、芝頂恩海外部主任とシンガポール開妙院主管の滝川信雅師がインドへ出張し、ムンバイ、ハイデラバード、バグドグラ、デリー、バンガロールの五都市を訪問して御授戒、御本尊下付、家庭訪問等を行った。
 二十日午前にムンバイに到着した一行は、ムンバイ市内より車で一時間半離れたターネー市内の会場に移動した。


 午後三時より芝主任の導師による読経、唱題に続いて、滝川師より御授戒、御本尊下付の意義についての説明ののち、御授戒、御本尊下付が執り行われ、三百二十人の御授戒と九体の御本尊下付があった。
 この、今までにない成果は、昨年十一月の出張御授戒で入信した二十九名が中心となって折伏をした結果である。
 御授戒終了後、芝主任より「一生成仏という真の幸福を獲得し、併せて広く全世界に広宣流布して人々を救済する、それが日蓮正宗の信心の目的である(取意)」との指導があった。
 また、インドに誕生した仏法が日本に渡り、再びインドに還(かえ)ってきた意義についての指導には、大きな拍手が沸き起こった。さらに、化儀や生活面における様々なことについての活発な質問があった。
 二十一日は、終日、入仏式が行われ、芝主任から、釈尊の仏法と日蓮大聖人の仏法の相違、水の如く流れるような信心修行が大事であることを、やさしい言葉で指導された。
 二十二日には、次の訪問地であるハイデラバードは、イスラム教色の強い都市であり、またバグドグラはチベット仏教の信仰が盛んな地域である。そのような地にあっても、人数こそ少ないが本宗信徒が未来広布を目指して精進を重ねている。
 ここでは家庭訪問を行い、読経、唱題をして「平成二十七年、法華講員五十%増」 に向けた御法主日如上人猊下の御指南を拝して指導激励を行った。また、二十四日まで可能なかぎり現地信徒との懇談の時間を持った。
 二十五日、ハイデラバードから空路にて二時間、インド北部にある首都デリーへ移動した。この時期、デリーでは気温が連日四十度を超す酷暑が続くが、現地中心者宅において指導会、座談会、個人指導、折伏を行い、三名の御授戒とお守り御本尊一体の下付があった。
 新来者からは念珠の意義、内得信仰のあり方、唱題の意義等、次々に質問があり、芝主任から懇切丁寧な回答があった。
 また、二十七日までデリー市内ならびに近郊のノイダ市内在住の信徒宅への家庭訪問も行われた。


 二十八日、空路で約二時間半、インド南部のバンガロールへ移動し、市内の中心者宅において十三名の御授戒と一体の御本尊下付が行われた。
 そののち、芝主任より十界についての法話が行われ、出席者は興味深く聴聞していた。併せて、生活面における様々な問題を抱え、僧侶の出張を待ち望んでいた信徒に対する個人指導と未入信者に対する折伏が行われたのち、唱題会を行った。また、芝主任から身口意の三業が調った唱題の大切さについての話があった。
 こうしてすべての日程を終えた一行は、二十九日午後十一時にバンガロールを発ち、帰国の途に就いた。
 インドは、近年、著しい経済成長を遂げている反面、深刻な経済格差と物心両面における貧困問題を抱えている。今回、様々な背景を持つ信徒、未入信者との面談指導を通じて、南無妙法蓮華経の大良薬を必要としている人々が、いかに多いかを実感した。
 今後も地涌の菩薩の眷属がインドの大地に陸続と現れることを心から期待するとともに、それらの人々への適切な信心指導と、それを支える態勢の確立が望まれる。