アメリカ合衆国 
 
法 開 寺 
広宣山法開寺寺号公称並び板御本尊入仏式

 一月二十三日、フィリピン共和国ケソン市において広宣山法開寺(旧フィリピン布教所・山澄信玉住職)の寺号公称ならびに板御本尊入仏法要が、御法主日如上人猊下大導師のもと、厳粛かつ盛大に奉修された。
 法開寺の前身であるフィリピン布教所は、平成十四年四月二十一日にマニラ首都圏モンテンルパ市にフィリピン事務所として開所され、同二十二年七月二十五日に現在地のマニラ首都圏ケソン市に移転新築して事務所から布教所に昇格し、御法主上人の名代である漆畑行雄海外部長の御導師のもと開所された。
 山澄師は、フィリピン事務所の初代事務所責任者として赴任し、平成十四年以来、九年にわたり地元信徒と共に正法広布に努め、今回の法要を迎えるに至ったものである。
 この法要には、阿部信彰布教部長、漆畑海外部長、小川只道・山崎慈昭の各大石寺理事が随行し、来賓として秋田県秋田市の妙華寺住職・戸高提剣師、東京都八王子市の法忍寺住職・水谷慈浄師をはじめ有縁の僧侶が、日本および海外から多数出席した。また、フィリピン全土および台湾、シンガポール、香港より合わせて二百四十余名の信徒が参列した。
 御法主上人御一行は、二十二日午前九時三十七分に成田国際空港を出発され、現地時間の同日午後一時三十二分、マ二ラのニノイ・アキノ国際空港に到着された。
 翌二十三日午前十一時二十分、この日を待ちわびた現地僧俗一同がお待ち申し上げるなか、御法主上人には御機嫌うるわしく法開寺に御到着。花束の贈呈を受けられ、次いで、入口正面に掲げられた山号額、寺号額、英字看板の除幕式に臨まれた。




 続いて、山澄師に初代住職の辞令が下賜されたのち、僧侶、代表信徒、寺族の順に親しくお目通りを賜った。
 法要は午後一時半より、御法主上人大導師のもと、山崎大石寺理事による御本尊御開扉、阿部布教部長による献膳の儀、読経と進められた。
 途中、「而説偈言」で磐(けい)が打たれ、御法主上人により「慶讃文」が奉読されたのち、自我偈の読経、唱題と如法に奉修された。




 こののち、御法主上人より甚深の御指南を賜った。
 引き続き式の部に移り、信徒代表の湯川哲治氏より同日の慶事に至る経過が報告されたのに続いて、阿部布教部長、漆畑海外部長、信徒代表のシェリル・サブラオン氏よりそれぞれ祝辞が述べられた。


 最後に、山澄住職より丁重な謝辞が述べられ、法要は滞りなく終了した。
 そののち、御法主上人には正面玄関前にて「巷羅(マンゴー)」のお手植えに臨まれた。
 小憩ののち、御法主上人は本堂での記念撮影に臨まれたあと、四時半、僧俗一同がお見送り申し上げるなか、法開寺をあとにされた。






 同寺は、マニラ首都圏のほぼ中央に位置し、幹線道路や高架鉄道の駅からもほど近い交通至便な場所にある。
 また堂字は、約百八十坪の敷地に、イス席で約二百五十名収容の本堂ならびに受付があり、二階には事務所、会議室、庫裡等を備えている。