アメリカ合衆国 
ロサンゼルス 
法 開 寺 
  
 七月二十五日、フィリピン共和国のケソン市において、フィリピン布教所(山澄信玉布教所責任者)の開所法要が、御法主日如上人猊下の御名代である漆畑行雄海外部長の御導師のもと、厳粛に奉修された。


 これは、平成十四年にモンテンルパ市に開所されたフィリピン事務所が、今般ケソン市に移転新築し、布教所に昇格したことによるものである。
 これには、芝頂恩海外部主任、土田法積宗務院書記のほか、シカゴ妙行寺住職・岩城信義師をはじめ有縁の僧侶が出席。また、フィリピン全土から約四百名の信徒が参集し、新布教所の門出を慶祝した。
 法要は、午前十時四十分と午後二時の二回に分けて執り行われた。一回目の法要は、漆畑海外部長の御導師のもと、御本尊御開扉、献膳、読経、唱題と如法に奉修された。
 式の部に移り、同布教所信徒で寺院建設委員の湯川哲治氏による経過報告、漆畑海外部長とシエリル・サブラオン婦人部長より祝辞が述べられた。


 最後に、山澄布教所責任者より、フイリピン語で丁重な謝辞と、さらなるフィリピン広布へ邁進する旨の決意が披瀝された。
 小憩ののち、パフォーマンスの部が行われ、セブ島の少年部員によるダンスが披露された。
 また、二回目の法要における式の部では、漆畑海外部長の祝辞ののち、壮年・婦人・青年・少年の各部の代表による決意発表が行われた。


 続いて、シエリル婦人部長より祝辞、山澄布教所責任者より謝辞が述べられ、最後に「広布の青嵐」を日本語で合唱して、和やかな雰囲気のなか法要の一切は滞りなく終了した。
 法要終了後、本堂において記念撮影が行われた。
 フィリピン布教所は、マニラ首都圏のほぼ中央に位置し、幹線道路・高架鉄道の駅から近く、交通至便の地にある。庶民の足であるジープニー(乗合タクシー)や高架鉄道を利用する多くの信徒にとって、たいへん参詣しやすくなった。
 土地面積は約百八十坪、鉄筋コンクリート地上二階建ての建物で、一階には約八十一坪のフロアに絨毯(じゅうたん)敷きで約三百名収容の本堂と受付、二階には会議室・事務室を備えている。
 新たな布教所を中心にフィリピン僧俗のさらなる折伏前進が期待される。