アメリカ合衆国
ニューヨーク
妙 説 寺
本堂増築落慶法要ならびに客殿板御本尊入仏法要 
 令和四年十月二十三日、アメリカ・ニューヨークの妙説寺(滝川信雅住職)において、同寺の本堂増築落慶法要ならびに客殿板御本尊入仏法要が、午前十時と午後二時の二回にわたり厳粛かつ盛大に奉修された。
 同寺は、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念事業の一環として開催された、日蓮大聖人御聖誕八百年展の会場として使用されることになり、令和元年五月から寺院建設委員会の補助を受けて第一期の増改築工事が行われ、コロナ禍で延期されながらも工事は無事に完了した。
 そして、令和四年二月五日から十二日間にわたって開催された、日蓮大聖人御聖誕八百年展は成功裡に閉幕した。
 その後、慶祝記念局の補助を受けて第二期工事が行われ、一階に客殿、事務室、多目的室を新設して内壁の再塗装を行い、二階では、本堂の造作工事などが進められた。
 この間、妙説寺では、庫裡の仏間や市内中心部に借りた会場を仮本堂として、また、コロナ禍で展示会場の設置が延期された時は、未完成の会場を仮本堂として信心活動を継続した。
 そしてこのたびの慶事に当たり、本堂安置御本尊内扉の新設、本堂厨子(ずし)・須弥壇・天蓋(てんがい)・憧旛(どうばん)など仏具の新調、客殿御宝前用に使用する本堂の旧仏具の一部塗り直し、建物全体のカーペットの張り替え、信徒用椅子の新調、ブラインドの新設、正面玄関前に天然木材のウッドデッキを新設、本堂建物正面の鉄扉の新調等が妙説寺の事業として行われ、同日の法要を迎えたものである。
 この法要には、アメリカNSTプレジデントでロサンゼルス妙法寺住職の高野泰信師をはじめ北米在住の僧侶が出席。また、ニューヨークをはじめ、アメリカ東北部の州やカナダ東部の管轄地域からも信徒が参列した。
 法要は、滝川住職の導師により献膳、読経、唱題と如法に奉修された。
 式の部では、出席僧侶が紹介されたのち、デニス・ハガティー講頭から経過報告、NSTを代表して高野プレジデントから祝辞が述べられ、漆畑日実海外部長の祝辞が披露された。
 最後に、滝川住職から参列の各位に対して丁重な謝辞と今後の決意が披瀝された。
 引き続き、客殿の板御本尊入仏法要が、滝川住職の導師により御本尊御開扉、読経、唱題と如法に奉修された。 このあと本堂において記念撮影が行われ、歓喜のなか法要の一切は滞りなく終了した。
 なお同寺は、鉄骨二階建てで、一階に受付、事務室、多目的室、三十坪の客殿、二階に六十坪の本堂を有し、自動ドアやエレベーターが設置され、参詣の利便性が考慮された造りとなっている。