みょう れん じ
本山 妙 蓮 寺
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大日蓮より抜粋 
 
 客殿・大庫裡屋根葺き替え完了奉告法要
 七月一日正午より、静岡県富士宮市の本山妙蓮寺(漆畑行雄住職・日蓮正宗海外部長)において、同寺の客殿・大庫裡屋根葺き替え工事完了奉告法要ならびに妙蓮寺第四十四代信受院日広上人祥月命日忌法要が厳粛かつ盛大に奉修された。
 同寺は、正中元(一三二四)年三月、南条時光殿が自らの館跡に建立寄進し、第二祖日興上人の弟子・二十家阿闍梨寂日房日華上人を開基として開創された宗門屈指の古刹である。
 同寺の表門および客殿は、昭和六十年三月十一日に富士宮市指定の有形文化財となっていたが、平成二十三年五月に、新たに玄関・大庫裡・下庫裡の三棟も文化財の追加指定を受けたことから、今回の屋根葺き替え工事は、富士宮市教育委員会富士山文化課と静岡県伝統建築技術協会の協力のもと進められた。
 今回、屋根の葺き替え工事を行った客殿・大庫裡は、二百年以上前の創建当初は茅 (かや)葺き屋根の建物だったが、いつの時点からか、瓦屋根に葺き替えられて、今日に至っていた。
 その瓦屋根も老朽化が進み、また瓦屋根は重量もあることから、耐久性、地震対策も考慮して、今回、軽くて耐久性に優れたステンレス鋼板の屋根に葺き替えられた。
 新装された重厚かつ優美な外観は、古刹の威厳を保つ仕上がりとなっている。
 屋根の葺き替え事業は、平成十七年に下庫裡、同十九年に表門、次いで同二十年に客殿、本年六月に大庫裡と順次、工事を完成させ、同日の法要を迎えたものである。
 この法要には、松尾圭剛静岡北布教区宗務支院長をはじめ布教区内外の僧侶が出席。また、佐野孝総代をはじめ有縁の信徒多数が参列した。
 法要は、漆畑住職の導師により献膳、読経、唱題と如法に奉修された。
 引き続き式の部に移り、松尾支院長より祝辞が述べられたのち、漆畑住職より施工業者に対して、感謝状ならびに記念品が贈呈された。
 最後に、漆畑住職より参列の各位に対して丁重な謝辞と、七百年になんなんとする間の同寺の歴史に鑑み、さらなる妙蓮寺の護持と正法弘宣の決意が力強く披瀝された。
 引き続き、同市の要行寺住職・磯村如道師(静岡北布教区副宗務支院長)により布教講演が行われ、法要の一切は滞りなく終了した。