ほん こう じ
本 廣 寺
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大日蓮より抜粋 
 
 本堂修復工事完成法要
 六月十六日午前十時半より、静岡県沼津市の本広寺(本間義乗住職)において、同寺の本堂修復工事完成法要が厳粛かつ盛大に奉修された。
 同寺は、文正元(一四六六)年六月八日、総本山第九世日有上人によって建立された、五百四十七年の歴史を有する由緒ある寺院である。
 また、近年においては第五十八世日柱上人、第六十一世日隆上人、第六十三世日満上人、第六十四世日昇上人が本広寺住職を経て、総本山の御法主上人として登られている。
 享保年間には本堂の再建と客殿が建立された記録があり、その後もたび重なる風水害を乗り越えた。そして明治三十七(一九〇四)年十一月六日には、現在の本堂が完成した。
 また、昭和五十四年九月二十九日には、前御法主日顕上人猊下の大導師のもと、本堂修復ならびに庫裡新築落慶法要が奉修された。
 しかし、近年のたび重なる大地震によって、本堂の梁(はり)が二カ所も折れるなど、傷みやゆがみが激しくなったため、平成二十二年に基礎的な調査を行い、同二十三年十月に仮本堂が完成。同二十四年初頭より本堂本体の工事が始まり、本年五月、無事に修復保存工事が完了した。
 このたびの工事は、本堂本体を持ち上げて基礎を打ち直し、また柱などを締めつけてゆがみを取り、さらに耐力壁や梁、それを支える束柱(つかばしら)の追加、屋根をカラーステンレスに葺き替えるなど耐震性に重点を置いた工事を行い、近年想定される東南海地震にも耐えられる本堂となった。
 同日の法要には、藤本日潤重役、斎藤栄順庶務部長、関戸慈誠静岡東布教区宗務支院長をはじめ布教区内外の僧侶が出席。また、杉浦明静岡東地方部長をはじめ有縁の檀信徒多数が参列した。
 法要は、初めに、明治三十七年の本堂大改築工事の監督補佐であった有川助蔵氏の子息で、静岡市清水区の妙盛寺住職・有川岳道師より、同法要を記念して、有川助蔵氏に授与された常住御本尊が奉納されたあと、本間住職の導師により献膳、読経、唱題と如法に奉修された。
 引き続き式の部に移り、竹口米作総代より経過報告、藤本重役、関戸支院長より祝辞が述べられた。
 次に、本間住職より工事顧問ならびに施工業者に対して、感謝状ならびに記念品の贈呈が行われた。
 最後に、本間住職より参列の各位に対して丁重な謝辞と今後の決意が披瀝された。
 小憩ののち、有川師により布教講演が行われた。
 このあと本堂において記念投影が行われ、法要の一切は滞りなく終了した。