ほん こう じ
本 廣 寺
 
大日蓮より抜粋 
 
 創立555周年記念ならびに書院新築落慶・重宝お風入れ法要
 令和五年六月二十九日午後二時から、静岡県沼津市の本広寺(関戸慈誠住職・静岡東布教区宗務支院長)において、同寺の創立555周年記念ならびに書院新築落慶・重宝お風入れ法要が厳粛かつ盛大に奉修された。
 同寺は、文正元(一四六六)年六月八日、総本山第九世日有上人によって建立された、由緒ある寺院である。
 また、近年においては第五十八世日柱上人、第六十一世日隆上人、第六十三世日満上人、第六十四世日昇上人が同寺住職を経て、総本山の御法主上人として登座されている。
 享保年間には本堂の再建と客殿が建立された記録があり、その後もたび重なる風水害を乗り越え、明治三十七(一九〇四)年十一月六日には、現在の本堂が完成した。
 その後、昭和五十四年九月二十九日には、第六十七世日顕上人の大導師のもと、本堂修復ならびに庫裡新築落慶法要が奉修された。
 また、近年のたび重なる大地震によって本堂が傷んだことから、平成二十五年六月十六日に本堂修復工事完成法要が奉修された。
 そしてこのたびの慶事に当たり、書院の新築がなされ、同日の法要を迎えたものである。
 この法要には、佐藤日学大石寺主任理事、舟橋日謙能化、漆畑日実海外部長、水島日叡教学部長、田中導正庶務部副部長、山崎慈昭大石寺理事、小林道剛大石寺理事補、永山認道静岡東布教区副宗務支院長をはじめ布教区内外の僧侶が出席。また、奥津匡俊静岡東地方部長をはじめ同寺の信徒が参列した。
 法要に先立ち、午後一時十五分から御宝蔵より長持(ながもち)が本堂へ運び入れられ、御歴代上人御書写の御本尊が読み上げに従い奉掲され、お風入れが行われた。また棟札(むなふだ)、御影(みえい)、日有上人が使用された数珠と茶碗等の重宝が披露された。
 法要は、二時から本堂において、関戸住職の導師により献膳、読経、唱題と如法に奉修された。
 引き続き式の部に移り、竹口米作総代から経過報告、舟橋能化・永山副支院長・奥津地方部長からそれぞれ祝辞が述べられた。
 次に、関戸住職から施工業者に対して感謝状と記念品が贈呈された。
 最後に、関戸住職から参列の各位に対して丁重な謝辞と今後の決意が披瀝された。
 引き続き、水島教学部長により布教講演が行われた。
 このあと、唱題のなか、奉掲されていた御本尊が元の長持に納められ、本堂から御宝蔵に運び入れられた。
 そして本堂前において記念撮影が行われたのち、三師塔横において記念植樹がなされ、法要の一切は滞りなく終了した。