う みょう じ
有 明 寺
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大日蓮より抜粋 
 
 創立545周年記念法要
 九月二十九日午後一時より、山梨県身延町の有明寺(大沼雄泰住職)において、同寺の創立五百四十五周年記念法要ならびに境内にある墓苑の三師塔開眼法要が盛大に奉修された。
 応仁元(一四六七)年、総本山第九世日有上人が、隠居所として現在の地に法華堂を創建されたのが同寺の始まりである。
 江戸時代前期までは、日有上人の御高徳を偲び、参詣者はあとを絶たず、沿道の民家は参詣者の宿の支度にも苦労するほどであったという。
 そのような状況のなか、延宝八(一六八〇)年九月二十九日には、総本山第十七世日精上人により、日有上人の御影像が造立され、元禄年中(一六八八〜一七〇三)には、時の住職であった有明坊日徳大徳が、この地に本格的な寺院の建立を発願し、総本山第二十六世日寛上人の多大な援助を受け、日有上人の御廟地に、大杉山有明寺が建立された。
 さらに、元文五(一七四〇)年三月八日には、総本山第三十世日忠上人により、板御本尊が造立された。
 その後、再び荒廃するところとなったが、昭和三十四年六月三日に、総本山第六十五世日淳上人の御構想のもと、宗務院に有明寺復興保存会が設置され、翌三十五年九月二十九日、総本山第六十六世日達上人を中興開基と仰いで再建された。
 その後、日有上人第五百遠忌を記念して、昭和五十六年六月十九日、前御法主日顕上人猊下により、本堂・庫裡新築落慶入仏法要が奉修され、同六十三年には、境内地に二百七十基の墓茄が開設された。
 平成十六年六月十日に、第三十二代住職として大沼師が就任し、同十八年には、日有上人の御廟所建屋の耐震補強整備ならびに中興開山である有明坊日徳大徳第三百遠忌の記念塔が建立された。
 そして、このたびの創立五百四十五周年を迎えるに当たり、有明寺墓苑三師塔開眼法要が奉修される運びとなったものである。
 この慶事に当たり、法華講員一同の真心によって、耐震構造の三師塔建立ならびに墓苑周辺の安全柵設置、本堂・庫裡・信徒会館の補修ならびに耐震補強工事、本堂正面玄関の柱および山号額・寺号額の化粧直し等が御供養された。
 この法要には、石山寿恩甲信布教区宗務支院長をはじめ布教区内外の僧侶が出席。また、桜井徳甲信地方部長、赤池信秋総代をはじめ信徒多数が参列した。
 法要は、大沼住職の導師により献膳、読経、唱題と如法に奉修された。
 引き続き式の部に移り、小林勝哉講頭より御供養目録の奉呈、施工業者に感謝状と記念品の授与、赤池総代より経過報告、石山支院長より祝辞が述べられたのち、八木日照総監からのメッセージが披露された。
 最後に、大沼住職より参列の各位に対して丁重な謝辞と、平成二十七年の御命題達成に向けての決意が披瀝された。
 このあと墓苑において、三師塔開眼法要が奉修された。
 除幕ののち、大沼住職の導師による読経、唱題のなか、参列者一同が焼香を行った。
 最後に、三師塔前で記念撮影が行われ、法要の一切は滞りなく終了した。