| ほう せん じ | |
| 大日蓮より抜粋 | |
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| 令和七年五月十八日午後一時から、福島県いわき市の法船寺(殿原正充住職)において、同寺の寺号公称五十周年記念法要が厳粛かつ盛大に奉修された。 同寺は、同市黒須野の妙法寺第二十七代住職・覚成坊日源師が、小名浜方面を折伏・弘教したのが始まりで、大正十(一九二一)年十月十六日、妙法寺第三十二代住職・法順坊日勉師の時に、馬目伊勢松氏をはじめとする檀信徒が土地を寄進し、綱取の地に小名浜教会として建立された。 そして、総本山第五十七世日正上人を開基として、当時、大学頭であった土屋日柱能化(のちの第五十八世日柱上人)の導師によって開所された。 開所後は、妙法寺住職が兼務主管となって管理した。 その後、昭和二十九年二月十八日の宗教法人設立に当たり、磐城教会として登記された。 昭和四十九年六月一日には木村厳道師が主管に任じられ、同年八月八日には第六十六世日達上人により「磐城山法船寺」と寺号公称され、初代住職として木村師が就任した。 その後、昭和六十三年十一月二十六日に現在地に移転し、第六十七世日顕上人の大導師のもと、移転新築落成入仏法要が奉修され、平成十六年十二月二十三日には寺号公称三十周年を記念して、三師塔が建立された。 そして、平成二十三年三月十一日に起きた東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故などの障害を乗り越えて、同二十八年十一月には復興がなされ、翌二十九年七月十七日、東日本大震災復興記念法要が奉修された。 令和二年十月三十日には第二代住職として殿原師が就任し、さらなる寺檀和合・寺運興隆が図られた。 そしてこのたびの慶事に当たり、寺号公称時に本堂安置の第二祖日興上人、小名浜教会時に本堂安置の第五十五世日布上人と第五十六世日應上人の三体の板御本尊の御荘厳直し、寺号公称時に下付された第六十六世日達上人の常住御本尊の表装替えをはじめ、法華講員一同の御供養として玄関前の提灯が新調され、同日の法要を迎えたものである。 この法要には、山崎慈昭大石寺理事、高木栄顕福島布教区宗務支院長をはじめ布教区内外の僧侶が出席。また、菅野晋福島地方部長をはじめ同寺の信徒が参列した。 法要に先立ち、法華講法船寺支部学生部有志により「宇宙戦艦ヤマト」と「唱えてゆこう妙法を」の演奏が披露された。 そののち、殿原住職の導師により献膳、読経、唱題と如法に奉修された。 引き続き式の部に移り、村上清十郎総代から御供養目録が奉呈され、これに対して殿原住職から受書が授与された。 続いて、本多洋八総代から経過報告があったあと、高木支院長、埼玉県所沢市・能安寺住職の阿部美道師、菅野地方部長からそれぞれ祝辞が述べられた。 最後に、殿原住職から参列の各位に対して丁重な謝辞と今後の決意が披瀝された。 小憩ののち、福島県須賀川市・満願寺住職の木村信令師により布教講演が行われた。 このあと本堂において記念撮影が行われ、法要の一切は滞りなく終了した。 |