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蓮成坊実修講支部 宮内邦子 |
信心未熟な私のような者が、皆様の前でお話できますことを、深く感謝申し上げ、発表させていただきます。 二年半前までは信心しているといっても形ばかりで、名聞名利に流されて、本当に信心を根本にしていなかった私たち家族に、突然、思ってもみなかった不幸が襲ってきました。主人の会社が倒産し、そのうえ、主人は糖尿病が悪化して血糖値が七百六十四と驚くべき数値に上がり、次に膵臓ガンと診断されました。そして悪性の口内炎、帯状癌疹と、次から次へと苦しみの毎日でした。何の力もなくどうすることもできない私は、ただただ御本尊様に御題目を唱えさせていただくだけでした。肝心の折伏行をすっかり忘れてしまった謗法の結果です。自分自身の罪障の探さを感じました。 住む所を失った私たちは、蓮成坊東京出張所の近くに住まいを見つけ、主人と共に毎日お寺で懺悔の唱題をさせていただきました。病気の主人を抱え、働きに出るわけにもいかず、娘が一生懸命働き、生活を支えてくれました。 お寺での唱題の功徳で主人は、先生がびっくりするほどだんだん回復し、血糖値は百前後までに下がりました。私も少しずつ働けるようになりました。 御住職・石井信量御尊師の御指導の通りに、この辛い苦しい今の姿で折伏しようと決心しました。毎日三時間の唱題を心に決め、一日一人の人に下種をしようと実行しました。 その日から己身の魔との闘いです。今まで楽をして生活してきた私は、慣れない仕事で疲れてくたくたでした。それでも、三時間の唱題をやりきろうと必死でした。睡魔に襲われると冷たい水で顔を洗い、また唱題を続けました。唱題をし、下種をし、また唱題をし下種をしと、諦めないで、縁する方には誰にでも必ず日蓮正宗の信心のすばらしさを話していきました。御題目のおかげで、悪口を言われても、意地悪されても、怖いものはありません。寝ても覚めても、折伏のことしかありません。 いつもいつも信心の話をするので、「宮内さんは信心の話さえしなければよい人なのに、どうして他人に嫌われてまでもその話をするの」と言われました。それでも諦めずに下種をしていきました。勤め先で、皆とお茶を飲んだり食事をしたりするときも、必ず、自分が日蓮正宗の信心をしていることを話しました。そして次に個別に詳しく信心の話をしていきました。 あるとき、この人は信心しないかなと思いつつも、一人も漏れなく話さなければと下種をした菊沢由美子さんは、原因不明の頭痛に悩まされていました。 信心の話をすると、ちょうど何か信心をしたいと思っていたそうです。ぜひ、早くやってみたいと自分から求めて、御授戒を受け、御本尊様を御下付戴きました。その日から嘘のように頭痛がなくなったとたいへん喜んでいました。 入来恵美子さんは、初めから私の話を聞く様子もなく、「私は正座ができないので、信心は無理よ」と言って相手にしてくれませんでした。それでも半年くらい経って、また信心の話をしたところ、総本山へ行ってみたいということでした。早速、御住職にお願いして、総本山塔中の蓮成坊にお連れし、お話をしていただきました。御住職のパワーはすごいと言って、入来さんにしては珍しく素直に、「せっかくここまで来たのだから、やってみます」と決意され、御授戒、御本尊様を御下付戴き、すぐに御開扉もいただきました。 入来さんは、御開扉のときに、頭の先からスーと抜けていく、何とも言えないすがすがしい気分を感じたそうです。さらに、もったいなくも御法主日顕上人猊下のお姿を拝し、この信心は本当に正しい信仰だと思ったそうです。「あなたが人に陰口を言われ、嫌われながらも信心の話をするのが不思議でならなかったけれど、その理由がやっと判ったわ」とさわやかな笑顔で言ってくれました。入来さんはその感動で、すぐにブリーダーの仕事をしている門間典子さんを折伏されました。 次に、加藤千津子さんは、いつも反対もせずにこにこと話を聞いてくれましたが、信心するという返事はしませんでした。 半年以上経ったころ、立正佼成会に入ったことを話してくれました。それは絶対よくないと、何度も破折しました。やっと謗法払いをして、入信でき、無事、自宅に御入仏もできました。その後、加藤さんはお友達の河村承子さんを折伏されました。 十人ちょっとの会社なのですが、社長はじめ七人の方を折伏できました。このように諦めないで下種をしていたら、折伏の輪がどんどん広がっていきました。 御住職の御指導で始まった各地区での折伏座談会にも、新来者の方をお連れできるようにと、三時間でだめなときは五時間の唱題をさせていただきました。蓮成妨東京出張所での折伏座談会の日、何度か信心のお話をしていた西沢春美さんは、「私が信心するとは思えないけど、宮内さんがあまり熱心なので、お話を聞くだけだったら」と言って、参加されました。西沢さんは、御住職のお話に感動して、「なぜこんなに涙が出るのか判りません」と。さらに、「今日このまま帰ってしまったら、きっとこの信心をしないような気がします。今日、宜しくお願いします」と自分から申し出られ、御授戒を受け、御本尊様を御下付戴きました。その後、ご主人の仕事の面でたいへん大きな功徳をいただいて、昨年の十二月四日には、お友達の原田小百合さんを折伏されました。 ![]() 私は昨年三月に、多くの方と出会える仕事を探し、転職しました。早速、下種をして、長から先に折伏しなければと思い、上司の峯岸正広さん、加藤好枝さんを折伏座談会にお誘いして折伏することができました。続いて同僚の西口富子さん、朝長美也子さんを、蓮成坊へお連れして、折伏させていただきました。 主人は入院費がなかったおかげで、御題目しかないと唱題させていただき、先生が、「本当に不思議なことです」と言われるほど、手術もしないで膵臓ガンがよくなったのです。御金言に、 「妙とは蘇生の義なり」(御書三六〇頁) とまさしく主人は生還させていただいたのです。歩くことさえやっとだった主人も、すっかり元気になり、働けるようになりました。 以前は真言宗の害毒で御題目を唱えられなかった主人が、勤行、唱題はもちろん、仕事で縁する方、その他で知り合った方に、下種活動をするようになりました。 「自分は、初心者なので信心のことや教学のことは、まだよく判らないけれど、自分の命を救っていただいた体験を通してお話していくつもりだ。土を掘り、種を蒔いていくから。自分はマイナスからの出発なのだから、がんばらなければ」と言い、黙々と下種をしていきました。主人が折伏に出かけるとき、私は家で唱題をさせていただくこともたびたびありました。 田中卓也さんは、地区の方や折伏した方々と皆でお茶を飲みに行く、ファミリーレストランの店長さんです。下種をしたときは、素直に信心の話を聞かれ、決意されたのですが、いざ御住職をお迎えしての地区折伏座談会の日、迎えに行ったら、「急に監査が入り行けなくなりました」ということでした。あわてた私たち夫婦は、何とか他の方をお連れしなければ御住職に申しわけないと思い、すぐ家へ帰り唱題しました。 すると主人が前に下種をしていた経理の仕事をしている永井茂子さんを思い出しました。早速電話をすると来てくれることになり、永井さんの退社の時間に迎えに行きました。 申しわけなくも御住職は、その時間まで待ってくださいました。その間、地区の皆さんは御指導をいただけたそうで、大喜びでした。そして、永井さんは、御住職にお話をしていただき、無事、入信することができました。 田中さんは、次の折伏座談会のときも、お子さんの高熱で病院へ行かなければということでだめでした。何とか救ってあげたいとの思いで三時間、五時間の唱題をさせていただきました。加藤さんの折伏された河村さんの御入仏の日が決まったとき、「御住職がいらっしゃるこの日に何とか、田中さんを入信させたい」と思い、また唱題させていただきました。そして、主人は時間を見つけては田中さんに会いに行き、お話をしました。御入仏の前日、田中さんにお電話して、「明日はどうしますか。今度は田中さん自身が、家族のために、どうすれば幸せになれるか決断する時なのですから、どうするか決めてください」と言ったら、ちょっと間をおいて、「はい、判りました。明日は必ず行きますから、宜しくお願いします」と決意され、河村さんのおめでたい御入仏式の日に、地区の皆さんのご協力をいただき、田中さんは晴れて、三度目の正直で、入信することができました。 下種をしておいたおかげで、この方がだめだったら、あの方をと、次から次に折伏座談会へお連れし、御住職のお話を聞いていただいて、折伏させていただきました。そして、主人と共に、月に一、二回、多い時は四回、五回と御登山をさせていただき、戒壇の大御本尊様へ折伏の御祈念をさせていただきました。こうして私たち夫婦は、それぞれ下種をし、折伏をしてきました。御報恩御講をはじめ、お寺の行事には必ず参加させていただきました。総本山の行事にも参加させていただきました。やっと、信心即生活がさせていただけるようになりました。こんなに有り難いことはありません。娘も息子も、昨年十 一月二十八日にお友達を入信させることができ、家族全員が折伏をさせていただくことができました。 振り返りますと、昨年「折伏実行の年」は、主人と共に二十八世帯の折伏をさせていただきました。世間には不幸で苦しんでいる人がたくさんいます。少しでも早くこの信心のお話をしてあげたいと思います。 「仏法は体のごとし、世間はかげのごとし。体曲がれば影なゝめなり」(同一四六九頁」 の御金言をしっかりと拝し奉り、もっともっと唱題をさせていただき、自分を磨いていかなければと強く感じています。私共家族は、石井御住職の慈悲深い温かい御指導と、講中の皆様の異体同心の信心のご協力をいただき、ここまでやってくることができました。本当に感謝の気持ちで一杯でございます。 この御恩返しのためにも、今年、主人と共に唱題を根本に、石井御住職の御指導を、正直に、素直に、真剣にお受けし、御法主日顕上人猊下の御指南を拝し奉り、「誓願貫徹の年」、蓮成坊支部折伏誓願目標二百五十五世帯の達成のために、三十万総登山へ向けて、下種、折伏、家庭訪問を、弛まず、命がけでお手伝いさせていただきますことをお誓い申し上げ、私の体験発表とさせていただきます。 (東京第一地方部折伏総決起集会より 平成13年1月20日) |