令和7年12月16日付

「謗法厳誡」を大切にしてこそ発展

三人組の折伏実践を推進

 台湾は全十力寺が一つの法華講として組織され、幹事から組長までが信徒の状況把握・激励・育成を担う縦線の体制と、それを支える横線の体制を併せ持っている。その横線組織の一つに「折伏部」があり、全国会議に出席する部長と、各寺院に副部長が配置されている。今回は、本照院で折伏部副部長を務める洪雪芬(ホン・シュエフェン)さんに話を伺った。
 洪さんは民国百四(平成二十七)年に入信し、「一年に一人の折伏成就」を自身の目標として、入信した年を含めて毎年欠かさず折伏を成就してきた。そして昨年末の役員改選で、副部長の任に就いた。
  
●昨年の役員改選の際、御主管(近藤行威御尊師)から折伏部副部長を打診され、すぐに引き受けられました。迷いはありませんでしたか。

 前御主管の秋元成泰御尊師の時代にも役員にとのお話をいただきましたが、その頃はお断りしていました。申し訳ない気持ちはずっとあり、次にお話があったら、どのような役職でもお受けしようと決めていました。

●副部長になって間もなく一年になります。折伏について積極的に提案し、皆さんを励まし精力的に行動されていますね。

 折伏は日々難しくなっていると感じています。特に難しいのが「謗法厳誡」の徹底です。台湾は道教の宗教観が根強く、良いと聞けば何でも拝む人が多いです。現世利益を強く求める傾向もあります。そのため「日蓮大聖人の仏法はすばらしく、功徳がある」と聞くと、「そんなにすばらしいなら私も拝みたい」と反応し、御授戒の前までは比較的スムーズに進みます。
 実は、今年名簿整理をしたところ、多くの退転者がありました。その原因には、コロナ禍のほかにも、これまでの折伏において目に見える謗法物は除けても、心のなかの謗法を払い切れない、つまり宗教観に根づいた謗法への破折が十分に行われていなかったことにあると思われます。道教の宗教観を捨てないまま入信した人は、目に見える利益がなければ、再び謗法に戻ってしまうのです。
 近藤御主管は御授戒前、入信希望者と一対一で意見確認をされます。そして「謗法厳誡」の理解が曖昧な場合は謗法破折をされ、紹介者にも「もう一度きちんと折伏し直してください」と御指導されます。
 私自身も過去の折伏を振り返ってみると、宗教観の破折が十分でなかったと反省しています。時間をかけて取り組む必要がありますが、「謗法厳誡」を徹底したほうが、その後の育成が確実にできると実感しています。

●現在、本照院の折伏成果は多くありません。皆さんの折伏への火が消えてしまったのでしょうか。

 いいえ、実は多くの講員さんが心のなかでは「折伏したい」と思っています。しかし謗法の「宗教観」まで破折することが難しいため、日蓮大聖人の仏法のすばらしさは語れても、謗法を破り切ることができず、御授戒に至らないケースが多いのです。

●その点について、何か工夫されていますか。

 はい。現在、三つの取り組みを行っています。
@本部折伏交流会の開催
 折伏の意欲がある方々が集まり、なぜ折伏が成就に至らないのか、どう破折すればよいか、成就している人は、どんな過程を越えてきたかなどを活発に意見交換します。
 当初の参加者は五から十名でしたが、今では約四十名となりました。交流会により、謗法厳誡を徹底した折伏が成就した講員さんも現われています。今後も継続していきたい活動です。
A各支部が主体となる「折伏行動日」(偶数月に開催・十二支部)
「行動を起こす」ことを目的とする取り組みです。多くの支部では、一年の前半で未入信者を招いて体験を語る場を設けています。そして後半に、新来者のなかでより信心を求めている方に絞って折伏を進めていきます。この活動も継続したいと考えています。
B謗法厳誡の折伏ができる「折伏協力人員」の配置
 各地域に、必ず謗法の破折を行う折伏協力人員を配置しました。彼らは講員さんの折伏を積極的に支援します。破折を徹底するため成就に至らないケースも多いですが、成就しないことを恐れず、徹底して折伏を行うことを大切にしていただいています。
●今後の展望はありますか。

 今年の九月二十八日、台湾全十力寺から、折伏に意欲のある約七百五十名が台北市の本興院に集まり、「受持正行・謗法厳誡・折伏正規」をテーマとした「全国折伏推進交流会」を開催しました。その際、御主管・堀田信宣御尊師の御指導である「三人組での折伏実践」の参考のために、本照院で実践した三人組による折伏の映像を制作し、共有しました。
 三人組の折伏は様々な組み合わせで実践できるので、非常に効果的だと思います。例えば、私が主体となる三人組も大事ですが、むしろ、折伏の意欲はあるけれどもうまくいかない講員さんを主体者とし、そこに私や他の方が加わる三人組を数多く作りたいと考えています。講員さんが自ら三人組を作って動いてくだされば、本照院の折伏はさらに進むと確信しています。
 明年元旦に御本尊様へご報告申し上げる年間の支部折伏誓願目標について、来年こそ必ず達成したいと心を燃やしています。