令和7年4月16日付

コロナ禍のロックダウン乗り越え確信

縁することの大切さ訴えて

 マレーシア布教所の信徒は、布教所を中心として、七つの支部に分かれて活動している。今回は、布教所が開所した一九九九年からポートクラン支部の支部長を務めている黄莱鳳(ウン・ライホン)さんにお話を聞いた。
  
●入信の経緯を教えてください。

黄 
 父が亡くなった一九七五年、兄の折伏により十四歳で信心を始めました。父の葬儀に際し、兄は大勢の日蓮正宗信徒を家に連れてきて、故人のために唱題をしました。私たち家族は、御題目の響きにとても感動しました。
 父の遺体は、最初は顔色が黒っぽく口を閉じることもできなかったのですが、唱題後は表情が穏やかに変わったのを目の当たりにして、母は「亡くなってしまった人の表情すらも変えてしまうなんて、この宗教は本当に力があるに違いない」と言いました。その日から、一家全員で「南無妙法蓮華経」を唱え始めました。

●約五十年間、信心をされてきたわけですね。今、支部長として折伏・育成で心がけていることは何ですか。


 日々の信心活動において、他の信徒の模範となるよう、ほぼ毎日、布教所に参詣して朝夕の勤行・唱題に参加しています。皆さんとよい関係を築き、「布教所に一緒に参詣しよう」と常に激励します。私たちが楽しく信心する姿を見て、勤行・唱題に参詣する人が徐々に増えてきたように感じます。

常の参詣、御指導に触れる大切さ

 信徒が毎日布教所に参詣すれば、責任者である岩切成節御尊師の御指導をより頻繁に聴聞でき、他の人に伝えることもできます。すると自然と家庭訪問が活発になり、訪問先で御指導に基づいて話すようになりますから、「常に布教所に参詣すること」が大切であると感じています。
 御尊師は、いつも「皆さん自身の幸福のために、折伏と家庭訪問を行じていきましょう」と強調されます。講員から「私自身が多くの問題を抱えているのに、なぜ他の人の幸せまで祈らなければいけないのですか」と反論されたことがあり、この御指導はとても心に残っています。今では、折伏に消極的だった人も、化他行は自身の幸せに直結していることを理解しつつあります。
 支部長は、支部座談会の充実や様々な計画のため、地区長をはじめ担当者と何度も相談する必要があります。その積み重ねが副リーダーの育成にもなり、意見の違いを乗り越えチームとして前進することに繋がります。つまり、互いに心を開いて、異体同心の精神を持つことが、支部が成長する秘訣だと思います。
 とにかく、みんなで一緒に御本尊様に向かって勤行・唱題することが大切です。それによって同じ目標を共有し、御尊師の御指導をより深く理解し、その意味を受け取ることができます。「自分一人でできます」と言っていると、なかなか折伏も進みません。

勢いを取り戻そう

●寺院参詣の大事ぜがよく判ります。コロナ禍後の信心活動で大切なことは何だとお考えですか?


 コロナ禍のロックダウン中で、多くの信徒の信心が弱体化したと感じました。家にいることに慣れて、あまり参詣しなくてもいいのではないかと思うようになった人もいたのです。これに直画し、対面で話をすることこそ大事であると悟りました。そこでロックダウン解除後、数人の支部担当者と家庭訪問を再開し、「また布教所に参詣しましょう」と激励を始めました。
 現在は、御尊師の御指導のもと、参詣者の人数も目に見えて増えました。第一・第二日曜日以外の通常の日曜唱題会には、コロナ禍以前よりも多くの信徒が参加しています。
 大勢が一緒に広宣流布に向かっていくことは簡単ではありませんが、常に共々に布教所に参詣することで多くの人の心が揺り動かされ、自行化他に励む人も増えると確信しています。

●最後に、本年の決意をお聞かせください。


 マレーシア信徒の長年の願いの一つに「布教所の寺号公称の実現」があり、様々な場面でそうした声を耳にしてきました。昨年末、開所二十五周年記念法要を奉修した際も一同、その思いを強くしました。寺号公称の早期実現をめざし、私は支部長の一人として、次の通り決意しています。
信心充実をめざして@より多くの信徒が三人組での折伏・家庭訪問に参加し、活動家となるよう激励します。
A家庭訪問対象の信徒全員を訪問し、布教所での勤行・唱題・御報恩御講に参詣し、御尊師の御指導を聴聞するよう、激励します。
B各々が一年で一人以上の折伏を成就するよう激励します。
 大勢で毎日、毎月、布教所に参詣し、共々に信行を一層堅固にしてマレーシア広布へ精進してまいります。