令和7年2月16日付

日蓮大聖人の仏法を根本にすばらしい人生を

尽きることない感謝と感動

 今回ご紹介するのは、アングラ・ドス・ヘイス布教所の信徒のセーザル・ミランダ・サレスさんで、入信した経緯とこれまでの信心活動についてお話を伺った。
  
●自己紹介と、入信に至った経緯を教えてください。

セーザル
 はい、私は、アングラ・ドス・へイス布教所で活動しているセーザル・ミランダ・サレスです。三人の娘がいます。入信は一九九八(平成十)年で、きっかけは妻が亡くなったことでした。
 妻を失った後、布教所を訪ねました。布教所のコーディネーターをしていたアナ・ルシアさんと以前から知り合いで、この布教所について教えてもらっていたためでした。

妻の死で入信

 妻を亡くしたことは非常に悲しく辛い経験で、どうすれば妻のことを正しく祈れるのかが判らず途方に暮れていました。当時は追善供養という概念を知りませんでしたが、妻のために祈りたい気持ちが強かったのと、残された幼い娘三人とどう生活していくか、何を指針に生きるべきかが判らなかったのです。

●その時、御僧侶からどのような御指導を受け、亡くなられた奥さんに対し、どのように祈られたのですか?

セーザル
 御僧侶は「命は過去・現在・未来の三世に亘って続いているのです」と教えてくださいました。
 さらに、御本尊様に御題目を唱えること、また、塔婆供養によって、亡くなった妻に功徳を回向でき、来世でよい人生を送る手助けができると御指導くださいました。その教えに深く感銘を受け、仏教を信じていこうと決心し、御授戒を受けました。その後、三女も御授戒を受けましたが、長女と次女は入信していません。よりよい人生を送って欲しいという思いから、折伏を続けています。

●すばらしい回向ができているのですね。他に、入信後の人生でどのような変化がありましたか?

セーザル
 はい、御本尊様のお陰で大きな苦難や困難がなく、穏やかで充実した人生を送れています。その感謝の気持ちをどう返すべきか御僧侶に伺ったところ、「布教所の活動を手伝うことで御報恩はできますよ」と御指導をいただきました。以来、寺院参詣や法要への参加はもちろんのこと、寺院清掃を行う「守る会」に入り、法要の準備や片付けなどにも積極的に参加しています。
 また、私は運転が得意だったため、御僧侶の出張時に運転手としてお手伝いを始めました。車で八時間以上かかる場所にも御僧侶は出張されます。私はそのお手伝いにより、遠方で活動している方々との交流を通じて、互いに励まし合いながら信心を深めることができました。折伏の機会も多く、やりがいを感じています。

●昨年五月に登山をされたそうですね。登山は初めてでしたか?

セーザル
 二〇一〇(平成二十二)年に初めて登山してから四回目です。今回は布教所責任者・近藤明要御尊師と信徒六名の団体登山でした。

総本山で各国合同 唱題会に参加

●登山を通じて何か感じたことはありましたか?

セーザル
 はい、昨年五月の登山では、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジアの法華講の方々も参詣しており、世界中の僧俗の異体同心を強く感じました。常灯坊での合同唱題会で、言語が異なる信徒が同じ御題目を唱えることにたいへん感動しました。
 入信以来、怒りや悲しみにとらわれることなく、安定した生活が送れていることを本門戒壇の大御本尊様に御礼申し上げました。毎年登山できるわけではありませんが、次の登山に向けて準備を進めています。私は寺院参詣や登山が大切だと信じています。怠ると、心に隙が生まれるような気がします。御僧侶、法華講の皆さんとのコミュニケーションを大切に、信心を深めています。
 次回の登山で、日本の皆様とお会いできることを楽しみにしています。