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これからは家庭訪問が鍵 信頼と明るさみなぎる支部へ |
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二〇一五(平成二十七)年三月、台湾で十番目の法城として開所した北投布教所は、二〇一八(平成三十)年四月二十一日、御法主日如上人猊下の御親修を賜り「正妙山善浄院」と山号・院号を公称し、今日に至っている。 本年、布教所の開所より十周年の節目を迎える。 善浄院には五つの支部が所属しており、そのうち「北一支部」には千名を超える講員が在籍している。 今回は、北一支部で長年、主任(地区長)を務めている蔡彩寶(ツァィ・ツァィパオ)さんにお話を伺った。 |
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●自己紹介と、入信の動機を教えてください。 蔡 私が信心を始めるきっかけは、義母の影響です。 結婚した時、義母は既に入信していました。内得信仰で、毎日家で唱題をしていました。 ある日、偶然にも地区の座談会に参加する機会があり、その際、初めて御本尊様を拝見して私は胸が震えました。「ほかの宗派の本尊とは何か違う」と感じたのです。これを機に入信を決意し、一九八四(昭和五十九)年十一月一日に、渡日して新宿にある大願寺で御授戒を受けました。その後、夫と三人の子供たちも御授戒を受けることができました。 ●北一支部の主任は、いつからされていますかか? 蔡 まだ御僧侶が常駐される以前の時代に、前主任(現在は顧問)である陳連莉芬さんと出会い、その後ろ姿を見ながら信心を学びました。世間的にも信心の面でも、陳顧問を非常に尊敬し、頼りにしています。 その陳顧問の勧めにより、一九八八年から役員となりました。組長を一年、地区長を八年、副主任を二年務めて、二〇〇九(平成二十一)年から現在までの十六年間、北一支部の主任を務めています。 ●主任を務めてくるなかで、一番たいへんだったことは何ですか? 蔡 主任としての信心修行は、支部の皆さんの折伏、育成、教学研鑚、御報恩御講をはじめとする行事への出席の手配、信徒への細々とした配慮など、多岐にわた。ます。最初はたいへんでしたが、習慣化してくると苦に感じなくなりました。この十六年間を振り返ると、楽しいことや温かい出来事のほうが多かったと感じています。 それでも最も難しかったのは、信徒間の問題や対立の解決です。これについては今でも悩むことがあり、「私が主任を続けていてよいのだろうか」と自身の能力に不安を抱いたこともあります。しかし、御主管の御指導を仰ぎ、御本尊様から御仏智を戴けるよう御祈念して御題目を唱え、御書を拝読してきて、常に解決策を見つけることができました。 御本尊様の御安置から信心は始まる ●これからの支部発展について、お聞かせください。 蔡 昨年は御主管・三浦法行御尊師の御指導のもと、特に御本尊様の御下付を推進しました。 御主管は、「御授戒がゴールではない。御授戒後に、御本尊様を御安置することから本当の信心が始まるのです」と御指導されています。この御指導を支部全体に浸透させて、御本尊様の御下付を目標の一つに掲げました。 善浄院全体での御本尊様御下付の目標は三十八件で、そののうち北一支部の目標は八でした。役員と力を合わせて推進した結果、十月の御会式までに目標を達成し、さらに十二月の御講までに計十三件の御本尊様御下付を達成しました。また、善浄院全体としても目標を上回ることができました。本当に嬉しく思います。 今年は家庭訪問で「妙法の一家」に 今後は「家庭訪問」が支部強化の鍵になると考えています。私たちが生活するなかで、SNSはかなりの利便性をもたらしてくれますが、その反面、人間同士の会う機会が減りました。これでは、お互いの意思疎通、親近感や信頼感を本当に深めることはできません。そのため、できるだけ役員たちと、進んで家庭訪問を行って直接顔を合わせるようにし、北一支部全体を温かな支部にしたい、真の「妙法の一家」を実現していきたいと思っています。 ●今後の抱負をお願いします。 蔡 私個人としても、とにかく折伏と育成、また法統相続にも精進します。 勇気をもって折伏をしている時、私はいつも思い出すお経文があります。それは自我偈の「我復於彼中 為説無上法」です。折伏をする時、御本尊様も常に一緒にいてくださると信じています。 また組織においては、北一支部はますます異体同心し、より団結していきたいと思っています。さらにみんなが「健康である」ことも抱負に持つべきだと思っています。健康な身体と体力があれば、広宣流布のためにいつまでも活動し続けることができるからです。 この命ある限り、御本尊様にご奉公申し上げ、一人でも多く折伏をして、大聖人様の教えが多くの人々の助けとなることを心から願っています。そして多くの優秀な人材が育ち、北一支部、そして善浄院がより発展することを願っています。 |
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