令和6年11月16日付

支部は家族の信心を土台に発展

家族声かけ合って寺院参詣、折伏

 今回紹介するのは、法宣院全八支部のうち、高雄市街地在住の信徒が所属する中高支部(現在、約八百名が所属)で副主任(支部の副責任者)を務める曽光志(ゼン・グァンズー)さんです。一家で一番最初に入信した夫人の王姿几(ワン・ズージー)さんにもお話に入っていただきながら、インタビューを始めます。
  
●入信の経緯を教えてください。


 妻が折伏してくれて、子供二人と一緒に入信しました。妻は私たちより三カ月前に入信していました。

●奥様が先に入信されていたということですが、奥様からご家族の折伏の経緯を教えてください。


 私を折伏してくれた方は、いつも御本尊様の功徳を語ってくださいました。
 初めて妙法に縁したのは二十二歳の時で、御授戒を受けずに十年間ひそかに「南無妙法蓮華経」を唱えていました。三十三歳の時に再び紹介者に会った時に、「人生には仏道修行が必要だ」と言われ、御授戒を受けました。

「家族みんなで」と説得の日々

 その後、主人を折伏しましたが「私はしない。自分だけで信仰すればいいだろう」と言われました。「それではだめなの。家族みんなで幸せになるには、皆が信仰しなければ」と説得を続けました。最終的に主人と子供も、御授戒を受けることができました。

●なぜ自分だけではなく、家族全員で入信しないといけないと思ったのでしょうか?


 当時の私たち夫婦は、絶えず争っていたのです。でも、愛する子供たちには幸せになって欲しいと心から願っていました。御仏意を戴いて家庭がよりよくなることを願う一心でした。

●家族が入信できた後、変化はありましたか?

心の叫び


 ありました。真夜中にいつものごとく夫婦で言い争っていると、小学六年生だった長男が突然、念珠と経本を持って、無言で私たちに見せました。その瞬間、私たちは何かが胸に刺さり、思わず泣き出しました。「この子は言葉ではなく行動で、争わないで欲しいと訴えている。御本尊様に助けを求めている」と強く感じました。それ以来、争いが減りました。寺院参詣も家族そろってするようになり、信心が徐々に安定していきました。

●それは入信してどれくらいの頃でしょうか?


一年ほど経った時のことです。

●現在、長男も次男も大学生で、お寺のお手伝いもされているとのことですね。


 はい。息子たちも最初から寺院参詣が好きだったわけではなく、信心が最初から安定していたわけでもありません。毎日の勤行・唱題や寺院参詣を重ねるなかで、信心が培われていったのだと思います。
 また、登山に参加したことで大きな影響を受けました。長男と次男は中学生の時に台湾の青年部登山に参加し、帰国後、長男は読経ができるようになっていました。それ以来、長男は家庭でも勤行の導師を務めるようになりました。
 今は家族全員が声をかけ合いながら、勤行や寺院参詣を続けるようになり、誰も脱落させないという心持ちで取り組んでいます。登山や寺院参詣は、罪障消滅をできる尊い機会だと感じています。

●御本尊様を中心にした生活が家族円満の秘訣なのですね。寺院参詣やお手伝いを通じて感じることはありますか?


 一家そろっての寺院参詣は非常に重要です。私は五十歳を超えましたが、刹那のような人生を、仕事に忙殺されるのは望ましくないと考えます。御本尊様へのご奉公や信徒のお世話は、金銭を得ることより重要です。
 家族だけでなく、折伏した方々に連絡し、できるだけ多くの人を車に乗せ、一緒に寺院参詣をします。移動中の車内でも関心を持って接し、寺院参詣の意義や法要について説明し、理解を深めてもらえるよう努めます。

●来年から中高支部の主任を担当されるとのことですが、意気込みをお聞かせください。


 入信以来、真剣に仏道修行に励んできました。助けが必要な信徒がいれば、できる限り力を尽くします。妻も私を激励し、支えてくれます。今回、役職を引き受けることができたのも、妻の激励のお陰です。
 今後は、支部内の信徒同士が、私たち家族のように助け合い、励まし合える関係を築くことで、支部全体が活気に満ち、折伏の輪が広がると確信しています。御主管(秋元成泰御尊師)の御指導のもと、力の限り主任の職務を全うします。