![]() |
とにかく御住職のもとへお連れして! 入信したら一緒に登山 |
|
昭和四十二(一九六七)年、アメリカ合衆国ハワイ州に、宗門初の海外寺院として、本誓寺が建立された。今回は、誓願達成に向けて、特に折伏行に励んでいる、本誓寺信徒のデ二−ス・ネルベーザさんにお話を伺った。 |
|
●自己紹介をお願いします。 デニース 私の名前はデニース・ネルベーザと言います。約二年前の二〇二二(令和四)年四月に御授戒を受けました。 私はキリスト教徒の家に生まれ、何度も自分自身を変えてくれるような何かをキリスト教に求めましたが、その答えを得ることはできませんでした。ですから、友人にお寺へ誘われた時も、行っても意味がないだろうと思っていました。 しかし、参詣してみると、信徒の方たちはとても親切で、お経の読み方や、御題目の唱え方を教えてくれました。また、参加したディスカッション・ミーティングという会合では、信徒の方たちが真剣に、仏教について御住職に質問し、そのたくさんの質問に対し、御住職は丁寧に答えていらっしゃいました。私は、「これだ!この宗教を信仰してみたい」と思ったのです。 ●信心していて体験したことを教えてください。 デニース 私は心配性で、家族のことや仕事のことを、いつも後ろ向きに考えていました。それでも、お寺への参詣を続けて数カ月が過ぎた頃でしょうか、同僚から「雰囲気がすごく変わったね」と言われました。 それまでは、他人に対する当たりがきつく、話し方にも威圧感がありました。しかし、御題目の力で私は変われたのだと信じています。心に余裕ができ、同僚から「前までは男性みたいだったよ」と言われても、笑い飛ばすことができました。 信心を始めてから、たくさんの人に温かい言葉をかけられ、心が「嬉しくなるのが判る」ようになりました。 ●折伏活動について教えてください。 デニース 入信してすぐ、友人二人の折伏が成就しましたが、夫のジェームズと二人の息子、スペンサーとショーンに対しては折伏をしていませんでした。 私は毎週月曜日にお寺のお掃除に行くのですが、夫はそれを快く思っていなかったので、私は折伏する勇気がありませんでした。 御住職(藁科行是御尊師)にご相談して、まずは子供たちを折伏しました。そして、夫を寺院清掃へと連れていくことにしました。 御住職に会っていただく 勇気を出して夫をお寺へ連れてきたものの、何も言葉が出ず、私は夫を車に残してお掃除に参加してしまいました。今思うと、夫に悪いことをしたと反省しています。 お掃除に集中していると、誰かが車の中にいる夫に話しかけているのが見えました。それは、御住職でした。 御住職はすぐに私にも声をかけられ、主人と私に、「一緒に御題目を唱えましょう」と言われました。 御題目を唱えた後、御住職は、大聖人様の仏法や因果について説明されました。私はその間、ずっと黙っていました。友人には「この仏法を信仰すれば幸せになれる」と強く言えたのに、夫には何も言えませんでした。 説明を終えると御住職は、「奥さんは、ずっと旦那さんとこの信仰がしたいと願っておられました。どうか夫婦そろって、大聖人様の信仰をしていきましょうよ」と言われ、私は初めて「はい」と声を出しました。そして、その様子を見ていた夫も「判りました」と言って、御授戒を受けました。とてもビックリして嬉しくて、涙が止まりませんでした。 折伏は、「まずお寺へ」 この体験は、私の折伏における明確な道標となりました。「とにかく折伏したい相手をお寺へ連れてくる」「御住職に会っていただく」、私が折伏で一番に心がけていることです。また、夫を折伏した時の不安や緊張感のおかげで、相手が誰であっても自然と折伏できるようになり、今日までに十三人の折伏が成就しました。 ●これからの決意を教えてください デニース 入信して二年の間に、二回登山しました。 もちろん、登山は簡単ではありませんでした。登山すると決めたその日から、仕事の問題や人間関係など、いろいろな障魔が出て、登山をあきらめようと何度も思いました。でも、御題目を唱え続けたら、不思議とすべて解決して、登山できたのです。 初めての日本、初めての総本山、本門戒壇の大御本尊様への初めてのお目通り……御開扉を受けた時のあの感動を言葉では表現できません。それでも強く明言できるのは、入信した人が一度でも登山すれば、この信仰に対して、絶対の確信を持てる、ということです。 それほどまでに、御開扉を受けるというのは強烈ですばらしいことでした。 ですから、私はここで決意します。私は、大御本尊様への感謝を忘れず、これからもたくさんの人を折伏します。そして、一人でも多くの人を総本山、大御本尊様の御もとへとお連れします。 |
|
![]() |
|