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妙法の偉大な功徳を数々体験 唱題根本に正法を伝える人生 |
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妙法寺は、一九六七(昭和四十二)年五月にアメリカ本土における最初の日蓮正宗寺院として、カリフォルニア州工チワンダに建立された。その後、一九九六(平成八)年五月にウエストハリウッド市に移転され、総本山第六十七世日顕上人の御親修のもとに移転落慶入仏法要が奉修された。 管轄地域はカリフォルニア州、ネバダ州、アリゾナ州、二ユーメキシコ州、ユタ州、コロラド州、テキサス州、ワイオミング州、オクラホマ州に及ぶ。 今回は、アリゾナ州の首都フ工二ックス市近郊に住み、アリゾナ州地域長を務めるマーク・ブラックフェルド氏(元産婦人科医)にお話を伺った。氏は、夫人で小児科医のシンシアさんとともに地元住民の健康支援に尽力されてきた。 フェ二ックス市から妙法寺までは、東に約六〇〇キロメートル離れている。車の移動だと約六時間かかり、飛行機を利用する場合はロサンゼルス国際空港からフェ二ックス・スカイハーバー国際空港まで一時間二十分ほどの直行便を利用する。 |
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●入信の経緯を教えてください。 マーク 私が日蓮正宗に出会ったのは一九八六(昭和六十一)年で、前妻からの紹介でした。勤行・唱題に参加したとき、荘厳さに感動しました。それから日蓮大聖人様の教えについて学び、医師としての私の思考をはるかに超える深い教えに惹かれ、入信を決意しました。当時の組織はSGI(創価学会インタナショナル)で、初めから違和感を感じていました。しかし、日蓮正宗とは別の団体であると理解し、正法への信仰を深めるように努力しました。 その後、脱会して日蓮正宗信徒として再出発しました。 ●信仰を持続するために、どのような工夫をしてきましたか? マーク 日蓮正宗の信仰を続ける過程で多くの人々と出会い、正法を広める喜びを感じてきました。折伏を達成したときの喜びや、新たに入信された方々が信心を通じて困難を克服していく様子を目の当たりにすることが、信仰を継続する上で大きな力となりました。 信仰を始めて以来、多くの功徳を実感してきました。産婦人科医としての忙しい業務と信仰生活を両立するのは簡単ではなく、時には信心をやめようかと思うこともありましたが、総本山への登山が私の人生における転機となりました。 それは御開扉での体験です。本門戒壇の大御本尊様に初めてお目通りしたとき、生命の底から涌き出てくる感動がありました。大御本尊様との深い繋がりを感じたのです。このことは、信仰の道を歩む上で最も重要な出来事でした。 帰国後に周囲から感じられるポジティブなエネルギーの変化は、日蓮正宗の信仰が正しいことを証明するものでした。 ●ほかに信心を深めた体験はありますか? マーク 唱題によって両親が病魔を克服し、長生きできたという経晩もしました。医師から、父が八十三歳を超えて生きることは難しいと言われていましたが、心不全(心臓機能の弱化)にもかかわらず九十三歳まで長生きしました。母も乳ガン、大腸ガン、そして通常は致命的な肺塞栓症を乗り越えて百二歳で寿命を全うしました。この体験は、私の信心をさらに強固にしてくれました。 まだあります。以前、妙法寺へ参詣するため妻と友人と私と三人で出かけた際、レストランで朝食をとろうとテーブルに着きました。朝日が眩しくて不快感を感じ、私たちが別のテーブルに移動した直後のことです。制御を失った自動車が、私たちが最初に座っていたテーブルに激突してきました。席を変えなかったら、私たちは重傷を負っていたでしょう。この出来事は、諸天善神が私たちをお守りくださったのだと信じています。太陽そのものが日蓮大聖人様のように感じられました。 妻のシンシアは二〇〇六(平成十八)年に良性の脳腫瘍の手術を受けた後、命に関わる合併症に苦しみました。脳神経の損傷により、食べ物を飲み込むことができない状態になったのです。でも、真剣な唱題によって、劇的な快復を遂げました。この経験は、唱題の力、すなわち妙法による蘇生の力を改めて実感させてくれました。 医師としての仕事のなかでも、信仰の力が明らかになる瞬間がありました。出産時に危険な状態にあった新生児を救えたこと、大量出血を奇跡的に止めたことなど、これらはすべて御本尊様の御加護によるものです。日蓮正宗の信仰は、私と妻をよりよい医師にしてくださり、患者さんを救う力を与えてくださいました。 ●では、折伏について話していただけますか? マーク 私たちが、正しい信心とよい境界を保っていれば、自然と人々が集まってくるという経職をしています。 御法主日如上人猊下の御指南に、 「相手を納得せしめるものは、私達の人格であり、私達の慈悲心であり、決意であります。(中略)自分自身がしっかりと題目を唱えていくなかに、おのずと信心と人格が磨かれ、慈悲の心をもって決然として折伏を行じていく勇気と智慧と行動力が生まれてくる」(大白法一一〇五号) とありました。この御指南を拝して、私たちはまさに御法主上人猊下の御指南に沿って折伏をしてきたのだと確信しました。 自己の成仏と世界の平和を願って広宣流布をめざすという思いを、未入信の人たちと共有することで、多くの人々が正法を受け入れてくれています。 ●最後に、今後の決意をお願いします。 マーク 人生は常に試練に満ちていますが、信心によって克服できると信じています。 我が家で定期的に座談会を開催し、法華講員として日蓮大聖人の教えを学び、広宣流布の推進に努めています。私たち夫婦は三十四年間、ともに信心を深め、数々の障害を乗り越えてきました。これからも、正法を伝えることに尽力したいと考えています。 現在、私は肺ガンという新たな試練に挑戦し、治療に集中しています。御法主日如上人猊下の御指南に随って唱題し、折伏をしていけば、どんな苦難も乗り越えていけると確信していますので、今後も唱題を根本に折伏を実践して活動的な人生を送ることを心がけます。 日蓮大聖人の教えを深く信じ、正法を多くの人々に伝えることが私たちの決意です。 |
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