![]() |
家族・親族の折伏でめざす 法統相続で一家和楽の信心 |
|
妙宣寺では「両親の集い」を隔月で開催し、法統相続の大切さについて学ぶ機会を設けている。 今回紹介するジェラルディン・ミッチェルさんは、家族そろって信心活動に励み、令和四(二〇二二)年からは妙宣寺支部幹事も務めている。 |
|
●自己紹介をお願いします。 ジェラルディン 私は昭和五十九(一九八四)年十月二十一日にニューヨークで御授戒を受けました。主人が知人に折伏されて先に入信しており、主人の折伏で、長男が四歳の時に私も入信しました。その後、一九九三年にニューヨーク妙説寺の法華講に入講して信心活動を続けてきましたが、一九九九年に妙宣寺のあるメリーランド州に引っ越したのを契機に、妙宣寺に移籍しました。最近まで夫と二人の息子、そして二人の孫と共に暮らしていましたが、一昨年、次男が独立して御本尊様を御下付戴き、一人暮らしを始めました。 ●信心活動に活発に参加するきっかけとなったことは何ですか? ジェラルディン 信心による功徳の体験はたくさんありますが、特に大きなきっかけは、よい母親になりたいという気持ちでした。当時住んでいたニューヨークは犯罪が多く、子供たちを真っ直ぐな人間に育てることが自分の責任だと思いました。毎日の勤行と唱題を通じて、御本尊様への確信を強くし、御本尊様の御加護を戴いて、家族みんなで幸せになりたいと思いました。 また、私の家族のなかにある宿業や問題を解決したいと思いました。特に両親を折伏するため、両親の私に対する印象を変えたいと思っていました。私の祖父はキリスト教の牧師でしたので、私は敬虔なキリスト教徒の家庭で育ちました。ですから、私が日蓮正宗の信仰を始めるということに両親は驚き、長い間、反対していました。しかし、私が法華講に入講した頃から、徐々に私の変化を理解して、認めてくれるようになりました。残念ながら、両親は最後まで入信はしませんでしたが、私の折伏を通して妙法の下種を受けたので、来世は必ず信心をしてくれると思っています。 ●息子さんたちとお孫さんたちは、熱心に活動に参加されていますね。どのように信心の大切さを教えたのですか? ジェラルディン まずは、親がよい手本を見せなければと、毎日の勤行・唱題を欠かさずに行うように努めてきました。また、少年部の活動には積極的に参加させました。息子たちは他の少年部の子供たちと遊びながら、自然と信心の大切さを学んだと思います。 それと、私の家庭では、息子たちがまだ小さい頃から、できるだけ家族そろって勤行するようにしました。最初は方便品と自我偈だけをゆっくり教え、寿量品の長行はいつの間にかできるようになっていました。 彼らがまだ子供だった頃は、嫌がったこともありましたが、夫が「勤行をするよ」と言うと、父親のことを尊敬していた子供たちは、素直に従いました。無理に強制したことはありませんが、「日々の勤行をすることで、御本尊様から護られて、すべてがよい方向に向いていくのだよ」と、言い聞かせていました。また「よいことがあっても、悪いことがあっても、ちゃんと勤行・唱題をしていれば、御本尊様が幸せにしてくださる」と重ねて教えました。 彼らは彼らなりに、いろいろと苦労や経験をしてきたと思いますが、困難に遭うたびに、御本尊様に唱題して苦難を乗り越えるということができるようになりました。長男には二人の子供がいますが、長男も私たち夫婦と同じように子供たちに勤行の大切さを教えていて、孫たちは素直に勤行をするようになりましたし、毎月の少年部会を楽しみにしているようです。 ●先日、御授戒を受けられたのは、姪ごさんとそのお子さんたちですか? ジェラルディン 正確に言うと、私の母方の従兄弟の娘エリカと、その子供たちです。十年以上前から折伏していて、なかなか芽が出ずにいました。ところが、私が昨年五月の慶祝記念総登山から帰ってきた後にエリカから連絡が来て、「また信心の話を聞きたい」とのことでした。登山の歓喜をもって御本尊様への確信と信心の功徳を話したところ、T御授戒を受ける」と決意してくれました。 ちょうど六月に妙宣寺創立五十周年記念法要が予定されていましたので、ぜひその時に御授戒を受けるのがよいと話しました。法要までの数週間、魔が出ないか心配で、私は毎日一生懸命に唱題し、折伏成就の御祈念をしました。できるだけ自然に連絡を取り続け、「家族そろって信心をすることが幸せに繋がるのよ」と話しました。その結果、「二人の子供たちも一緒に」と言ってくれ、三人そろって信心を始めることになりました。 私は一家の宿業を変えるために、夫とともに家族や親戚を折伏してきました。 ほとんどが敬虔なキリスト教徒で、なかなか折伏は成就できませんでした。それでも主人の父親と主人の妹夫婦は入信させることができ、妹夫婦はノースカロライナ州で法華講グループの連絡係をするくらい活発に活動に参加しています。私の親戚のほうは、まだ誰も入信にまで至った人はいなかったので、海外部長の漆畑日実御尊能化御臨席のもとに行われた妙宣寺の大切な法要の日に、私の血の繋がった親戚が御授戒を受けられたことは、とても嬉しく、有り難いことでした。彼女の子供たちは、私の孫たちとほぼ同じ年齢です。一緒に少年部会に参加してくれる子供が増えたことも、嬉しいです。 ●今後の決意についてお聞かせください。 ジェラルディン これからも血の繋がった人たちに対して折伏を続け、一人でも多くの親戚が共に信心をしていけるようにがんばりたいと思います。それと、家族みんなの幸せのために、子供たち、孫たち、そしてこれから新たに加わる家族たちとみんなで信心に励んで、御本尊様の功徳を戴きながら幸せな家族を作っていきたいです。 |
|