令和4年3月16日付

周囲の支えに感謝 青年の育成に尽力

信心活動で人生は一変

 インドの南東に位置する島国・スリランカ。小乗仏教の盛んなこの国でも、日蓮正宗の信徒は、最大都市のコロンボをはじめ、各地で活動を行っている。
 今回は、スリランカ青年部の責任者であるマドゥランガ・ヘティアラチさんにお話を伺った。
  
●初めに自己紹介をお願いします。
マドウランガ
 私の日蓮正宗の信心歴は十八年になります。入信以前は小乗仏教を信仰していましたが、私が幼い頃、家族と親しかった人の折伏によって、一家揃って正法に帰依しました。以来、父母や兄と共に、熱心に信心活動をしてきました。
●これまで、どのような信心活動を行ってきたか、教えてください。
マドウランガ
 長年にわたり、私たち一家は宗務院海外部の御指導のもとに、地元のメンバーと密接に連携し、スリランカ広布へ向かって邁進してきました。
 私は若い頃から、可能な限りあらゆる活動に参加しました。自身の折伏をはじめ、毎週行われる座談会、家庭訪問、新入信者への激励、メンバー宅の入仏式のお手伝い、集会所の整備や掃除、青少年部員の育成、御僧侶を迎えての御授戒・御本尊御下付の準備などです。このような活動に一心に貢献してこられたことを、とても幸福に思っています。私にとって日蓮正宗の活動は、人生を一変させるものでした。
 私は活動に携わっていく中で、「広宣流布の活動を最優先していけば、人生のあらゆる事柄は解決していく」と確信するようになりました。
●これまで信心する中で、特に印象に残っていることを教えてください。
 マドウランガ
 印象に残っているのは二〇〇五(平成十七)年に自分の進路を決める大事な学校のテストで、思いがけずよい成績を取ることができました。その年、私は人生で初めて、総本山に登山が叶いました。
 当時の私は、総本山の儀式・法要の意義についてほとんど理解していませんでしたが、登山できたことに純粋な喜びを感じたのを覚えています。本門戒壇の大御本尊様を初めて拝したときの気持ちは特別で、形容し難いものでした。今でも御開扉を受けるたびに、その時の気持ちを思い出します。
 私は現在、学業を終えて学士号・博士号を取得し、金融コンサルティング会社のマネージャーをしています。仕事は多忙を極めていますが、毎日の勤行・唱題を欠かさず、折伏座談会にも可能な限り出席しています。
 もう一つ、私の人生の節目ともいえる出来事は、一〇一八年にスリランカ青年部の責任者となる機会をいただいたことです。このことは、今まで私が受けてきた功徳の御恩を報ずるすばらしい機会となりました。将来を背負っていく若い青年部員たちを見ていると、たいへん嬉しくなります。
 私は、御本尊様に人生を捧げていく強い志を持っています。私は正法を信仰することで強い心を養い、日々障碍を乗り越える決意を新たにしています。日蓮正宗との深い因縁と、信心の力によって、私の人生は支えられてきたのです。
●苦境に立ったときに、どのように乗り越えたかをお話ください。
マドウランガ
 私の十八年間の信心活動において、すべてが順風満帆であったわけではありません。迫り来る国難に打ちひしがれ、傷つくこともありました。試験に失敗したり、仕事を失ったり、人間関係がうまくいかないこともありました。このような時には、家族、特に母が気遣ってくれたことで、何とか御本尊様への強い信仰心を持つことができました。
 また、オーストラリアに住む兄は、いかなる時も私が正しい信心を続けていけるよう、励ましてくれました。私が長年信心活動を続けてこられたのは、家族や先輩の支えがあったからです。
 私は今、自分自身が日蓮正宗の信徒として、大地に二本の足でしっかりと立っていることを誇りに思います。また、自信を持って言えることは、強盛な信心こそが人生のあらゆる問題を解決していく鍵である、ということです。

●最後に、抱負やメッセージがありましたら、お願いします。
マドウランガ
 人生は何でも自分の思う通りに進んでいくとは限りません。しかし信心を続ける限り、必ずよい方向へと導かれていきます。御本尊様は、その時に適った一番よい道を示してくださると確信しています。
 世界の法華講員の皆様と共に、いかなる困難に遭ったとしても信心を貫いて、御本尊様を人生の中心と拝し、心身共に成功を重ねて進んでいきます。
 最後になりましたが、御法主日如上人猊下に深く感謝申し上げます。また、海外部長・漆畑日実御尊能化をはじめ、いつもスリランカのメンバーを支え御指導くださる御僧侶方に、御礼を申し上げます。