令和3年11月16日付

「家族・親戚を折伏」の御指導を実践

本誓寺信徒は私の家族!

 ハワイは、世界的な観光地として例年多くの行楽客が訪れる、アメリカ五十番目の州である。本誓寺は、そのハワイ州のオアフ島に、宗門初の海外寺院として一九六七(昭和四十二)年に建立された。
 今回は、折伏誓願目標達成に向けて、率先して折伏行に励んでいる、幹事のパトリシア・クロス(パトリシア・マルラ二・ハルミ・クロス)さんにお話を伺った。
  
●初めに、自己紹介をお願いします。
パトリシア
 私は、東京の立川市で生まれました。父はハワイ出身のアメリカ人、母は日本人で、兄が一人います。両親が既にこの信心をしていたので、私と兄は子供の頃から、親に従って勤行していました。
 その後、家族みんなでハワイに移住しました。ハワイにはたくさんの親戚がいました。私が小学校の六年生の時に両親が離婚することとなり、兄は父のもとへ引き取られ、私は母と一緒に暮らすこととなりました。
 離婚後に父はキリスト教徒となってしまいましたが、私はシングルマザーの母と一緒に、毎日勤行をしていました。

●これまでに体験したことを教えてください。
パトリシア
 私は、信心しているといっても、ただ母の言うことを聞いていただけでした。何が功徳なのかとか、勤行をするのと、しないのとで、何が違うのかなど、何も判りませんでした。
 でも、唱題していたら、いろいろなことに自信が持てるようになりました。とても恥ずかしがり屋で、学校でも発表したり質問したりせず、クラスメートが楽しそうにしているのを眺めているだけだった私が変われたのは、毎日の信心修行によってなのだと確信しています。一番変わったことは、片親であることに負い目を感じなくなったことです。
 家族が離れ離れになったことは悲しかったですが、そんな時にフラダンスに出合いました。普通、フラダンスは五歳から始めるもので、既に十四歳になっていた私は、周りから後ろ指を刺されました。でも御題目を唱え、すごいフラダンサーになりたいと御祈念しました。すると、私のフラダンスはすばらしいと評価されるようになり、強く自信が持てるようになりました。
 それからは、日本へフラダンスを披露うに行ったり、お寺の少年部員にフラダンスを教えたりしました。
 その後、私は家庭を持ち、久しぶりに会った離れて暮らしていた兄は、父と同じくキリスト教徒となっていました。母が信心の話をすると、「宗教の話はするな」と怒りました。
 しかし、兄が五十歳の時、関節リウマチという病気になり、症状が悪化してしまいました。それをきっかけに、キリスト教では救われないと実感した兄は、この信心に戻れました。私は、兄のためにずっと御祈念していましたから、とても嬉しかったです。

●コロナ禍以前の信心活動を教えてください。
パトリシア
 お寺の行事にはいつも家族揃って参加していました。週末の勉強会やお寺の清掃に子供たちも一緒に参加してがんばりました。また、少年部員にフラダンスやハワイの歌を教えたりしました。
 大石寺には毎年、子供をみんな連れて登山しましたし、本門戒壇の大御本尊様へのお目通りを家族みんなでさせていただくことができました。

●新型コロナウイルス感染症の蔓延後は、どうですか?
パトリシア
 はい、高齢のご信徒に毎週手紙を出したり電話をかけたりして、信心の状況を把握できるよう努めました。
 御住職(藁科行是御尊師)からは、「家族や親戚をしっかりと折伏していきましょう」と言われました。
 実は私は、折伏をあまりしたことがありませんでした。どうやって折伏したらよいか、よく判らなかったのです。
 すると御住職は、「まず、
お寺に連れてきてください。どな理由でもよいですから」とおっしゃいました。私は未入信の親戚たちに、「御住職を紹介したいから一緒にお寺へ行きましょう」と声をかけるようにしました。
 お寺に新来者を連れてくると、御住職が一緒に折伏してくださいました。御住職は、因果の教えや、御本尊様の功徳、大聖人様の仏法なくして幸せにはなれないことなどを話されました。「ああ、こうやって折伏するのか」と学べました。
 折伏の仕方が判ると、今度は折伏が楽しくなりました。「どうやってお寺にお誘いしようかしら」なんて考えるのが、とても楽しいのです。
 今年の二月から始めた折伏は、従兄弟の妻とその息子と姉、甥っ子、娘の交際相手、息子たちの妻二人、そして二人の孫と、全部で九人が入信できるという結果でした。これ以上の幸せがあるでしょうか′

●これからの決意を教えてください。
パトリシア
 以前は、「一年に一人折伏できたらよいな」、なんて考えていました。でも今は、「絶対に毎月一人を折伏するぞ!」という強い決意です。
 本誓寺の幹事である私にとって、本誓寺信徒は私の家族です。家族みんなで楽しく折伏ができるように、毎日御題目を唱え、私がお手本となって、「折伏ってこんなに楽しいんだよ。一緒にやってみよう!」と講中のみんなに伝えていきます。