令和2年11月16日付

信真剣な唱題で折伏成就

入信した友人たちと一緒に励む

 香港事務所では、開所以来、折伏弘通が進み、信徒数増加に伴い二〇一六(平成二十八)年より組織体制を変更して地区体制を整え、家庭訪問や宅御講、信徒間の連携を強めるなど、さらなる組織の充実を図った。翌二〇一七年、創立二十周年を機に法華講香港支部を設立して、青年部や少年部の活動も見直し、各地区と一体となって様々な活動を展開した。そして法華講設立の歓喜をもって、二〇二一(令和三)年の御命題を一昨年に早期達成することができた。
 今回は、未来の人材育成の要ともいえる少年部長の黄嘉欣(ウォン・カーヤン)さんにお話を伺った。
 
●まず、少年部の活動について教えてください。

 少年部会は、主に事務所での年中行事に合わせて行っています。その時々の行事の意義について説明したり、判りやすい仏法説話を用いたりして、仏法を学んでいます。宮沢良久御尊師(香港事務所責任者)から読経や太鼓を教わることもあります。毎回、活動の最後には、みんなで反省や次回の活動についての意見を交換しています。
 毎年一回行われる青年部との合同合宿や、事務所の清掃活動にも積極的に参加するようにしています。

●少年部長として、どんな点に気を配っていますか。

 副部長や地区長と連携して活動を企画することです。子供たちが喜んで参加でき、楽しく仏法を学べるよう心がけています。仏法をもっと学んで、積極的に活動に参加し、将来は立派な広布の人材となるよう願っています。そのためにも私自身、唱題第一をモットーにしています。そして、自身の体験を子供たちに伝え、少しでも活かしてもらえればと思っています。

●入信してからの体験などをお聞かせください。
黄 小学校五年生の時に母と一緒に御授戒を受けました。それ以来、毎日のように事務所に参詣し、勤行を欠かしませんでした。少しずつ生活は変わってきて、信心はより強く、真剣になりました。先生や友人に恵まれて、とても幸せな小学校生活を送れました。これは御本尊様の功徳だと、感謝しています。
 中学・高校時代には、友人への折伏を開始しました。友人への折伏成就を願って毎日二時間、学校が休みになると三時間以上の唱題を行いました。香港の学校は圧倒的にキリスト教系が多く、私の通った学校もそうでした。そのような環境でしたが、折伏を続けて、十名以上の入信が叶いました。
 時には、折伏することで友人から強く反発されることもありましたが、諦めるどころか、逆に折伏への熱意はさらに強くなりました。もっとたくさんの唱題を決意し、実践したからです。
 香港事務所では、半年に一度、地区別のリレー形式による十時間唱題会があります。私は九時間以上の唱題を達成したこともあります。唱題によって折伏が成就することを固く信じています。

●最後に、今後の決意をお聞かせください。

 一つ目は、育成することです。
 昔は、友人が来たいときに参詣すればよいと思っていました。そうしたら、折伏した友人たちは信心から離れていってしまいました。今は育成の重要性を意識しています。折伏成就のあとも、少しでも多くの時間を一緒に過ごし、友人が困難に直面したときは一緒に唱題するよう心がけています。
 二つ目は、とにかく御本尊様の前に座ることです。寺院参詣の時間を捻出し、御尊師のもとで他の信徒と一緒に唱題すると、集中力が増します。
 私たちが少しでも多く自行化他にわたる唱題に励めば、御本尊様は必ず私たちの願いを叶えてくださいます。これからも多くの人々を救っていくため、一生涯、唱題と折伏を実践します。