令和2年5月16日付

培った組織力ですみずみまで激励

疫病に負けず今こそ折伏

 妙行院は台湾十カ寺院中、三番目に創立された台湾中部地域の広布開拓の法城であるり本年三月で、前身である中台布教所の創立より二十周年を迎えた。 妙行院は、五つの地域に
分かれて活動している。所属信徒は、新入信者がしっかりと御報恩御講に参詣し、折伏を実践する法華講員となるよう育成して、三十周年、五十周年に向かって、寺院外護の大切さを一人ひとりに理解してもらえるよう努力している。
 今回は、妙行院創立以前から台湾中部の広布に尽力してきた、林清政(リン・チンツェン)台湾法華講中台本部幹事と、趙慧淑(ヅァオ・ホエスゥ)同副幹事に話を伺った。
 
妙行院は台湾十カ寺院中、三番目に創立された台湾中部地域の広布開拓の法城であるり本年三月で、前身である中台布教所の創立より二十周年を迎えた。 妙行院は、五つの地域に
分かれて活動している。所属信徒は、新入信者がしっかりと御報恩御講に参詣し、折伏を実践する法華講員となるよう育成して、三十周年、五十周年に向かって、寺院外護の大切さを一人ひとりに理解してもらえるよう努力している。
 今回は、妙行院創立以前から台湾中部の広布に尽力してきた、林清政(リン・チンツェン)台湾法華講中台本部幹事と、趙慧淑(ヅァオ・ホエスゥ)同副幹事に話を伺った。

●それぞれ自己紹介をお願いします。

 私は民国七十三(昭和五十九)年に従姉妹に折伏され、一家皆で入信しました。民国八十七(平成十)年に台湾に法華講組織が成立してから役員に任命されました。現在七十九歳、生涯現役でご奉公する覚悟です。

 民国七十九(平成二)年に、先に入信した夫に続いて御授戒を受けました。林幹事さんの補佐役として副幹事をさせていただいています。

●林さんは長く幹事として活躍されてこられたそうですが、特に記憶に残っていることを教えてください。

 ご奉公の思い出はあり過ぎるほどたくさんありますが、宗旨建立七百五十年の二〇〇二(平成十四)年の奉安堂落慶記念大法要の砌に総本山第六十七世日顕上人より賜った御命題が成就し、『立正安国論』正義顕揚七百五十年である二〇〇九年の七万五千名大結集総会が大成功し、記念登山をさせていただいた際、広布前進の勢いを強く感じ、永遠に忘れられないような感動を覚えました。
 また、その年に御法主日如上人猊下より日興上人御生誕七百七十年の二〇一五年までに法華講員五十パーセント増の御命題と、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の二〇二一年までに法華講員八十万人体勢構築の御命題を賜りましたが、一・五倍増の御命題は無事に達成できました。
 明年の御命題に向けての目標も、本年二月に無事に達成でき、感激で胸がいっぱいです。これは妙行院の全役員と講員が異体同心で努力した結果だと感じています。異体同心は容易なことではなく、そうはさせまいとする試練、魔の蠢動もありました。期間中、幾度となく折伏の進捗が芳しくないたいへんな時期がありましたが、どんな時も、人材の育成と次世代の育成を常に考え、唱題を根本に信心を磨くことを心がけました。そして、地域の責任者である主任さん方の声に耳を傾け、御主管(佐藤信亮御尊師)の御指導と激励をいただきながら組織を活性化させ、何とか毎年の折伏目標を達成してここまでくることができました。

●趙さんは副幹事として林幹事さんを支えてこられたそうですね。二十年も経つといろいろと変わると思いますが、以前と比べて自分が変わったと感じますか?

 私は副幹事という立場で、林幹事さんを全力で支えてきました。同時に、地域の責任者である主任の皆さんにとって堅固な後ろ盾になれるようにも努力してきたつもりです。主任さんたちの思いや、意見に耳を傾けてきました。それは、御主管が常に、
「異体同心なれば万事を成じ」(御書一三八九n)
ということを御指導になるからです。当然、
「同体異心なれば諸事叶ふ事なし」(同)
ですから、私は橋渡し役として円滑なコミュニケーションがなされるよう気をつけました。ですから、主任さん方が組織の運営で困難に直面していたら、林幹事さんと話し合い、御主管にご報告して御指導をいただき、共通の認識を持てるよう努めました。これが僧俗和合・異体同心に不可欠ではないでしょうか。
 ただ、正直に言いますと異体同心はとても大きな課題です。言うのは簡単ですが、実現は相当困難です。唱題を重ね三障四魔を打ち破る信心を身につけることが必要だと感じました。
 妙行院は二十年間、毎年の折伏目標を何とか達成してきましたが、その過程にはいろいろなことがありました。幹事さんと、常にどのようにすれば主任さん方が信心姿勢をよりよく持って精進し活躍できるかを考えてきました。
 その上で大切だったのは、他の人よりも圧倒的に多くの御題目を唱えることでした。それによって御仏智を賜ることが数多くありました。人とのコミュニケーション能力は、とても向上したように感じています。御本尊様から戴いた功徳だと、心から感謝しています。

●三月で創立二十周年と伺いました。まことにおめでとうございます。しかし、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら二十周年の法要も延期になったそうですね。今、世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、たいへんな事態になっています。妙行院法華講ではどのように対策していますか?

 妙行院では三月二十二日に二十周年記念法要を海外部長様はじめ御来賓の御僧侶方と台湾全土から法華講員の皆さんをお招きして奉修し、盛大にお祝い申し上げようと準備していましたが、今回の疫病問題で延期になってしまいました。
 現在、妙行院では政府と母体法人である日蓮正宗基金会の方針に沿い、講員の健康と安全を考慮し、参詣時のマスクの着用、手の消毒、体温の計測、出入りの記録等を実施しています。各地域で大勢が集まる活動は中止にし、御講等の法要も、距離を取って安全に参加できるよう、三十名以下の代表信徒のみの参詣で執り行われています。
 こういうときこそ信心が試されていると思います。大聖人様の教えが真実であり、御法主上人猊下の御指南のまま信心をしていかなくては、真の幸福はないのだと確信を得るときだと思います。しかし、魔に負けて信心から遠ざかってしまうような人も出てしまう状況とも思います。組織の力を結集し、電話連絡等を行って、多くの人を励ますよう努力しています。
 こんな状況下で折伏は無理だと言う人もいるようですが、誰もが不安を感じているときだからこそ、「一緒に南無妙法蓮華経と唱えて御本尊様にお守りいただきましょう」と勧める絶好の機会ととらえ、さらに折伏に励もうと皆さんに声をかけています。

●今後の抱負をお願いします。

 今後も報恩感謝の気持ちを忘れずに一丸となって広布に努力し、毎年の折伏目標を必ず達成し、御法主上人猊下の大恩にお応えしてまいります。寺院の外護に努め、御主管の御指導をよく聞き、よりよい未来広布のため努力を重ねてまいります。
林 御命題達成のさらなる内容充実はもちろんのこと、寺院外護と台湾中部地域の広布に邁進し、苦難に喘ぐ多くの人たちを妙行院にお連れします。台湾法華講は異体同心の団結をもってこれまで発展してきました。その中の中部広布の責任を果たすため、これからも御主管の御指導のもと、中台本部の信徒一同、広布の誓願を果たすため、僧俗和合・異体同心して努力を続けていきます。