令和元年7月16日付

生活の中での御本尊様の御力を示せる信心を

地域で励まし折伏・育成

 妙信寺はアメリカ西海岸の六つの州にまたがる多くの信徒が所属し、各地域で令和三年の御命題達成と全米広布へ向けて毎日のように喝題会・折伏座談会が活発に行われている。
 今回はカリフォルニア州サクラメント在住で、少年部長を務めるマーガレット・フリーウオルドさんにお話を伺った。
●初めに、入信からこれまでのことをお話しください。
マーガレット
 私は祖母の代から日蓮正宗の信心をしている家に生まれ、御授戒は生まれた直後、妙信寺で受けて、子供の頃からお寺に参詣しました。お寺から百二十キロくらいの所に住んでいたので毎日は参詣できませんでしたが、週末はほとんど家族と妙信寺で過ごしました。少年部の活動や青年部のグループに加わり、できる限り家族で総本山に登山をしました。今は、妙信寺の少年部活動の担当として、お寺の行事や活動をできる限りお手伝いさせていただき、「日蓮正宗マンスリー」の英訳のお手伝いもさせていただいています。折伏の活動には、サクラメント近辺を含む広い地域でできる限り参加させていただいています。
●少年部長としての活動をお聞かせください。
 マーガレット
 子供たちと一緒に勤行・唱題できることを、私自身が待ち遠しく思っています。皆がご両親と参詣して、日蓮大聖人様の仏法を正しく、楽しく学び、信仰を深めていけるよう努力しています。子供たちは紙芝居やクイズ・ゲームや手芸をしたり、寺院清掃や御会式のお花作りなどにも参加します。青年部の太鼓グループに続いて、昨年、子供の太鼓グループが設立されました。青年部と共にお寺の主な法要の折には太鼓演奏を披露しています。
 少年部員に特に強調していることは、家族と共に信心をすることがいかに大事かということです。ご両親に、少年部の活動に一緒に参加してもらい、大聖人様の仏法を子供たちに教えて法統相続できるよう導くことに努めています。それによって、やがて子供たちが親になったときに、正法を教え伝えることができると確信しています。

●地域における折伏活動についてお聞かせください。
 マーガレット
 多くの信徒の家はお寺から遠く離れているので、思うように参詣できません。また、折伏している人を御住職(木村正弘御尊師)に紹介するためにお寺に連れていきたくても難しい場合もあります。ですから、御住職が二カ月に一度サクラメントの我が家で開催する会合に足を運んでくださることが、本当に有り難いです。この会合を通して新来者を正法に導けるよう、声をかけ合って精進しています。会合に出席すると御住職と共に読経・唱題でき、御住職の御説法を直接聴聞でき、質問等を通して多くのことを学べます。会合の後は、軽食を取りながら折伏の実践について話し合うようにします。
 また、毎月の御報恩御講や主な法要、お寺の行事に参加するための交通手段がない信徒や新来者の方々のために乗り合わせの車を準備して、一人でも多くの同志と参詣できるよう心がけています。
 その他、地域活動として、サクラメントから車で十五分ほどの所にあるカリフォルニア大学デイビス校での折伏活動があります。年に数回はここで多くの学生を招き、御住職のもと、仏法セミナーを開催します。
 私が折伏した人のうち二人が、現在デイビスに住む大学生で、彼らのアパートで週に一度の唱題会を行います。また、デイビスに住む信心歴の長い親切なご夫婦で妙信寺幹事を務めておられる方が、週に二度、朝の勤行会を開いて、私たちを励ましてくださいます。勤行・唱題、教学の研鑚を終えた後、皆で喫茶店でコーヒーを飲んだりボードゲームをしたり、散歩をしたりしますが、それがまた折伏の場になることもあります。友達や同級生を誘って頻繁に会って友情を深め、いずれお寺に連れていきます。このうち何人かは御授戒を受け、共に信心活動に励んでいます。

●育成はどのようにされていますか。
 マーガレット
 私は誰に対しても、次の三点を守ろうと励まします。一、御報恩御講に参加すること。二、登山会に参加する目標を立てること。三、折伏すること、です。
 私が折伏した人たちの多くは遠方に住んでいて、「少なくとも毎月の御報恩御講に参詣しましょう」と励まし、誰かの車に乗り合わせられるように手配したり、私自身が連れていくようにします。お寺との強い絆を作ることが大切だからです。同時に、本門戒壇の大御本尊様にお目通りするために登山会に参加できるように励まします。海外から登山するには、いろいろな困難が競い、特に金銭面で難しい場合があります。私はよいお手本となれるように年に一度は登山会に参加して、私の体験や総本山の写真を通して、登山会に参加する目標を立てるように励ましています。
 そして大事なことは、折伏された人たちが、折伏をすることです。最初から絶え間ない信心をするように励ますことによって、彼らは常に前向きな生活へと変化し、それを友達や家族と分かち合うようになります。私がいつも強調することは、信心の話をすることはすばらしいことですが、生活の中で御本尊様の御力を示すことは、それ以上にすばらしいということです。私が折伏した人たちが折伏を実践するのを見ると、この上ない喜びを感じます。

●最後に御命題達成の決意を聞かせてください。
 マーガレット
 御法主日如上人猊下より与えられた御命題は、けっして簡単ではないと判っていますが、御命題達成への日々がどのようなすばらしいことをもたらすか、心から楽しみです。私は正しく強盛な不退の信心を続けて、御法主上人猊下の御指南と木村御住職の御指導のもと、近くに住む同志だけでなく遠方の同志とも力を合わせて、異体同心の団結と唱題を根本に、二〇二一(令和三)年の御命題達成に向かって大前進していく決意です。
「魔競はずば正法と知るべからず」(御書 九八六n)
との御金言を心肝に染めて、一生涯、仏祖三宝尊に御報恩感謝申し上げ、広宣流布のために尽くす覚悟です。これから私が出会う人々に、言葉だけでなく、行動と生活をもってこの信心のすばらしさを伝えていきたいと思います。