平成31年4月16日付

Let's speak out!
皆で折伏するぞ!
 ナイジェリアは、西アフリカに位置する連邦共和国である。東はカメルーン、西はペナン、北はニジェール、北東はチャドと国境を接し、南は大西洋へと続くギニア湾に面している。
 今回はナイジェリアの責任者、エマニュエル・アラトー氏にお話を伺った。
●まずは自己紹介と、ナイジェリアでの活動内容を聞かせてください。

エマニュエル
 私は六十六歳で、会社を経営しています。妻と四人の子供が御授戒を受けて共に信心しています。ナイジェリアでは、ガーナ法華寺御住職の今福信度御尊師より年間行事予定と毎月の行事予定をいただき、それに基づいて活動しています。また週に一度、平日の夕方から、各地域で一時間の唱題会と夕の勤行を行っています。
●ナイジェリアでの折伏の活動について具体的に教えてください。

エマ二ユ工ル
 国民のほとんどがキリスト教かイスラム教、または土着の宗教を信仰していて、仏教に対して間違った認識を持っていますので、折伏はたいへん難しいです。しかし私たちは、ふだんの生活の中で、機会をとらえて仏法の話をするよう心がけています。昨年、私は知人の食事会で知り合った方に声をかけ、そこから何度も自宅に招いて折伏を重ね、十二月に御住職がナイジェリアを訪問された時に彼と息子さん二人が御授戒を受けました。たくさんの方に折伏することが大事だと思います。
 アフリカでは「モアチャンティング!(もっと唱題を!)」というかけ声があります。会合などで「モア チャンティング」と言えばナイジェリアでは「レッツ スピーク アウト!」と返事をします。本来は「声を出していこう!」という意味ですが、「皆で折伏するぞ!」と自分たちを鼓舞するために言います。皆で大きな声で言うと不思議とやる気が出ます。これからも「レッツ スピーク アウト」の精神を忘れずに折伏に励んでいきます。
 御住職が年に一度ナイジェリアを訪問くださるとき、活動拠点のあるラゴスで出張御授戒が行われます。昨年は、ラゴスから飛行機で一時間ほどのエヌグという都市に初めて訪問していただき、五人の方が御授戒を受け、大きな歓喜に包まれました。この成果は他の都市で信仰する信徒にも大きな刺激となり、「次は私たちの町にも訪問して欲しい」とたくさんの声を聞きました。そのためにも、もっと折伏をがんばろうと激励しています。
 今回のエヌグ訪問では、様々なハプニングが起きました。例えば御住職の乗る予定の飛行機が出発の前日に運航が中止になったり、会合の会場を変更しなければならなかったりと。御住職は『兄弟抄』の、
「魔競はずば正法と知るべからず」(御書 九八六n)
の御文を引かれて「異体同心の唱題で必ず三障四魔を乗り越えていきましょう」と激励してくださいました。この障魔を乗り越えたからこそ、大歓喜の会合になったと思います。エヌグの信徒からも、確信が深まったと聞きました。

●寺院参詣について教えてください。

エマニュエル
 ガーナ法華寺への参詣は私たちにとって大きな課題です。ラゴスから法華寺のあるアクラまで、飛行機を使えば一時間ですが、飛行機代が高いので、ほとんどの信徒は陸路で参詣します。片道約十時間はかかり、ペナンとトーゴ、二つの国境を越える必要もあります。信徒の多くは裕福ではないので、一年に一度、数年に一度しか参詣できません。多くは二月の創立記念法要か十月の御会式に参詣できるよう努力しています。今年の創立記念法要は、ナイジェリアの大統領選挙の時期と重なり、警備上の関係で誰も参加できませんでした。御会式には一人でも多くの信徒と参詣できるよう推進します。

●責任者として心がけていることは、何ですか?

エマニュエル
 御住職からは常に「責任者は皆のお手本となるように」と御指導されます。そこで私は、日々の勤行と一時間の唱題は欠かさず行っています。またどの会合にも必ず参加します。責任者の私が率先して活動に参加することが、信徒の励みになると考えているからです。折伏に関しては毎年個人の折伏を必ず達成しています。

●最後に、今後の抱負を聞かせてください。
エマニュエル
 毎日の勤行と最低一時間の唱題を欠かさず行うこと、法華寺に一回でも多く参詣すること、異体同心の団結をもって今年のナイジェリアの折伏誓願目標を達成すること、私個人として最低三人を折伏すること、大石寺へ登山することを決意します。
 
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