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台湾の南部にある法宣院は、北は台南市から、お寺がある高雄市を経て屏東県と、南北に延びた地域を管轄している。 今回は、高雄市の五支部のうちの高鳳支部の主任(責任者)を務める李冠緻(リー・グァンヅー)さんと副主任である許恵英(シュー・ホエイイン)さんを紹介する。高鳳支部は、二〇一五(平成二十七)年の所属信徒六百六十三名で二〇二一(平成三十三)年への御命題達成の歩みをスタートし、毎年着実に広布を進めており、本年も五月に年間目標を達成し、現在は約九百名となっている。 |
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●入信・発心の経緯等を教えてください。 許 一九八九(平成元)年に日本で入信しました。確信を持つきっかけとなったのは母を連れての登山です。末期の肝ガンだった母を含めて十六人で登山し、体調もよく終始順調な行程でした。当時未入信だった主人も御授戒を受けることが叶い、皆で妙法の功徳を体験し、この時に不退転の信心を決意しました。 季 私は以前、会社経営・事業発展のために様々な宗教の仏や神を拝み、また占いにも頼りました。ある時、占い師から夫が五十五歳で死ぬと予言されました。以来このことが頭から離れず、非常に悩みました。そのような時に日蓮正宗の信仰をしている友達から折伏を受け、二〇〇五年に入信しました。当初は熱心ではありませんでしたが、母の臨終に際して法華講の皆さんが温かく激励くださり、非常に穏やかな臨終の相という現証を目の当たりにして、御題目の偉大さを深く感じました。その後すぐに、夫をはじめ子供や孫まで揃って入信させていただきました。 |
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●御命題達成のために折伏を推進する上で、特に強調してきたことは何ですか? 許 私たちの支部は本年、六十二名の折伏目標を掲げています。まず、唱題の力をもって成就を御祈念することの大切さを理解してもらいます。支部全体や地区単位で唱題会を行うことはもちろんですが、特に新入信者、及び長く信心していても折伏が進展しない方々に対し、数名での添書登山も計画して行ってきました。 登山では、御開扉で、本門戒壇の大御本尊様に折伏目標の成就と広布前進を団結してお祈り申し上げます。御開扉や布教講演会といった行事以外の時間に、できる限り唱題に励みます。こうした登山を何度か行ってきた結果、ある方は登山から帰ってきてすぐに折伏対象者を見つけて成就しました。またある方は、十六年間一度も折伏が成就しなかったのが、登山後に会社の同僚の折伏を成就できました。 ●次に、育成面で特に強調してきたことを教えてください。 李 育成については、三つのポイントを実践し、また皆さんにも強調しています。 まず、「御奉公の実践を第一に考え使命を全うする」ことを、役員として手本を示すため身をもって実践しています。家庭訪問、電話連絡、また信徒を迎えに行って共に御報恩御講へ参詣する等、全力で取り組んでいます。挫折しそうになったり、心身共に疲れたこともありましたが、夫が支えてくれて、組長、地区長そして主任として、御奉公できています。 次に「言行一致の信心姿勢を貫くこと」です。私は世法でも他人との約束を大事にしていますので、約束したことは必ず実行し、悔いの残らないようやり遂げるという気持ちで臨みます。 三番目に「相手が動くのを待って、しっかりと導いていく」ということです。役職を全うしていく中で、誤解や摩擦が生じることもありますが、「質直意柔軟」の心で接して解決を図っています。御主管・佐藤良善御尊師は以前、「しっかりと努力して実践していけば、最後に必ず功徳は自身に返ってくる」と御指導してくださいました。自分の感情を整え、時には自己を見つめ直して、磨き続けていくことが支部の中心者として大事だと実感しています。 |
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●お二人は、寺院外護の精神から御供養や寺院内のお手伝い等を率先されているそうですね。最近では青年部や新入信者も励むようになったそうですが、そうしたことについて聞かせてください。 李 佐藤御主管が法宣院に入られてから八年、夫婦で毎月、御講の前に御宝前の樒を御供養させていただいています。また、二〇一六年にはお寺の警備システムを御供養させていただきました。 法統相続のため、自身の子供にはもちろんのこと青年部に対して、各活動を通してこうした御供養をさせていただく大切さを伝えています。中でも、「身の供養」を習慣にするようにと話しています。例えば、仕事や勉強等、生活の時間を調整してお寺に参詣し、勤行・唱題行や各行事のお手伝い等を通じて、御奉公の精神を育むことを勧めています。そして「財の供養」についても、自分が働いて得た給料の一部を御本尊様に御供養することは、三宝を外護する尊い行である、と丁寧に話しています。 許 以前から、夫と共に前御法主日顕上人猊下が御手植えなされた羅漢松のお手入れをさせていただいています。御供養の精神から手入れをさせていただき、その志を、青年部の皆さんに姿で見せています。 寺院の外護も御供養も、確信があるからこそできることです。ただ一部の人がするのではなく、若い人材も含めて法華講全体で行っていかなければなりません。羅漢松を大事に生長させながら、法宣院も羅漢松と同じように、永く大きくお護りできるように、との気持ちをもって、させていただいています。 ●未来へ向けての課題や目標を聞かせてください。 季 高鳳支部がさらに一致団結し発展できるよう、まずは折伏と育成が停滞することなく、毎年の折伏誓願目標を完遂できるように努力していきます。さらに今後は、青年部のエネルギッシュな力と融合して、より一層、広布推進の活力としていきたいと思います。 |
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