平成29年12月16日付

御本尊の功力で手術せず病が治る
正法で満つる仏国土めざす
 スリランカには日蓮正家の寺院がなく御僧侶も常駐されていないが、現地の法華講員は、連絡員を中心に定期的に座談会を開催するなどして、折伏に邁進している。海外部から御僧侶が訪問する際には、そのたびに多くの方々が御授戒を受け、信心を中心とした新たな人生を歩み始めている。
 今回は、スリランカの現在の首都であるスリジャヤワルデネプラ・コツテ近郊で自行化他の信心に励む、プシュパ・コロンパサンツリさんにお話を伺った。
●初めに自己紹介と、信仰を始めたきっかけについて教えてください。
プシュパ
 はい。私の主人は製紙工場を経営し、私はスリランカ大手の企業で事務職に就いています。二人の息子がおり、どちらも結婚して、現在はオーストラリアのメルボルンに定住しています。
 私の家族は全員、かつては強信な小乗仏教の信徒でした。ある時、友人のダンミカ・バラスリヤ氏(スリランカの現連絡員)から、日蓮大聖人の仏法についてお話を伺いました。初めのうちは、あまり信じていませんでした。しかし、一日に二、三分「南無妙法蓮華経」と唱え始めるようになると、やがて、私が抱えていた多くの問題が解決し、人生が変化してきたことに気づいたのです。

●次に、ご自身の信仰の体験について、お話ください。
プシュパ
 二〇一六(平成二十八)年の五月から、私は自宅で本格的に御題目を唱え始めました。また、毎週水曜日と日曜日に、バラスリヤ氏のお宅で開かれる唱題会や座談会にも参加しました。
 しかし、七月頃から、慢性的な疲労感と胸の痛みを感じるようになりました。「これはおかしいな」と思って病院に行ったところ、心臓の専門医を紹介されました。すぐに様々な検査を受けましたが、結果は私が想像していたよりも悪く、心臓から肺にかけての血管に、内出血が起こっていたのです。担当医は、この疾患は長期間にわたって放置されてきたので、早急な「僧帽弁置換術(心臓の弁を人工弁に換える手術)」が必要であると私に告げました。
 このことは私や家族にとってたいへんショックでした。私は親戚や友人に事情を話しました。バラスリヤ氏は私の悩みを聞き、「御本尊様の功徳は絶大であるから、正しい仏法の信行を続けなさい」と激励してくれました。私は信心こそがこの苦難を乗り越えるただ一つの道と思い、一日に二、三時間の唱題を始めました。真剣に御題目を唱えている間、私は御本尊様の御力をひしひしと感じていました。
 私は担当医に手術についての相談をしました。費用が百万ルピー(日本円でおよそ七十五万円。スリランカの平均月収はおよそ三万円)かかることが判りました。しかし、これ以上時間を置いてはならないと思い、何とかお金を工画して手術を受ける段取りをつけました。
 私は入院し、病院の一室で時間の許す限り、誠実に、力強く、確信をもって御題目を唱え続けました。
 私の手術はどういう訳か何度も延期になりましたが、その間バラスリヤ氏は、絶えず私を激励してくれました。そしていよいよ明日が手術という日、担当医とは別の熟練心臓医が私を再び検査し、他の医者たちと検討を行いました。その結果、何ということか、私の血管にあった傷はいつの間にか治っていることが判明しました。手術は必要なくなってしまったのです。担当医は、全く信じられないといった様子でした。私もとても驚き、まるで生まれ変わったような気分でした。
 私はこの出来事は、御本尊様の大きな御力によるものと確信しています。そして、苦難を乗り越え幸福で平穏な境界を得られたことを、御本尊様に心から感謝申し上げます。
 また、折伏してくれ、激励し続けてくれたバラスリヤ氏、私を支えてくれた家族と友人たちにもたいへん感謝しています。
 私は御授戒を受けて以来、毎日欠かさず勤行・唱題を行い、毎週行われている唱題会にも積極的に参加しています。母と叔父、叔母、他に二人の親戚を折伏することもできました。そして今年は、三十五人の折伏を成就しました。これらすべてが、御本尊様のすばらしい功徳であると信じています。



●すばらしい体験談をありがとうございます。最後に今後の信心活動についての決意をお願いします。
プシュパ
 私はこの体験を通じて、命の尊さと、他の人々を幸福に導いていくことのすばらしさに気づくことができました。私は現在、広宣流布のため、自行化他にわたる折伏に励んでいます。私の決意は、大聖人様の正しい教えをスリランカのすべての地域に弘め、この国を一日も早く仏国土へと変えることです。
 最後に、皆さんのますますのご繁栄と本門戒壇の大御本尊様の御加護を心から御祈念申し上げます。