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台湾には、現在八つの寺院と二つの布教所があり、日本以外の国では、最も多くの寺院・布教所を有する世界広布の最前線の国である。 今回紹介する正行院のある桃園市は、台湾の空の玄関口となる桃園国際空港を有し、台北市へのアクセスも至便なことから、通勤圏として、住宅の建築をはじめ、地下鉄や高速道路の整備が急速に進んでいる。 「日興上人御生誕七百七十年・法華講員五十パーセント増」の御命題を達成した台湾僧俗は、平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年に向けて、「折伏躍進の年」の本年を元気に明るく出発している。 今回は、正行院で入信以来百五十名近くを折伏し、昨年の折伏目標達成にさらなる勢いを増し、平成三十三年までに五十名の折伏達成を誓願している羅梅英さんにお話を聞いた。 |
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●最初に自己紹介をお願いします。 羅 私は、二十年前に友達の折伏によって入信しました。家族五人のうち、子供たちは現在既にそれぞれ結婚して、独立し別の家に住んでいます。孫も五人になり、入信して幸せに暮らしています。 私が最初に入信し、次いで主人、子供、孫の順で入信しました。御報恩御講や唱題会等の寺院行事へは欠かさず参詣し、一族和楽の信心を合言葉に精進しています。 ●入信の動機を教えてください。 羅 二十年前のある日、私は、転倒したことが原因で背中に痛みを覚えるようになりました。痛みで眠れない日が続き、毎日いくつもの病院を回りましたが、どこの病院でも原因不明と診断されました。医師からは、生涯痛み止め等の多くの薬を飲み続けなければならないと聞かされ、途方に暮れました。前の主人と離婚した直後でもあり、背中の痛みに精神衰弱、収入もなくなったところに子供の反抗と、まさに四重苦だったのです。そんな折に、友達から信心の話を聞かされました。「信心をすれば、必ずよい方向に御本尊様が導いてくれるのよ」との言葉に、半信半疑ではありましたが、藁にもすがる思いで入信しました。 当時、私の住んでいる地域に、信心している家庭は全くありませんでした。友達からは、「御題目を唱えることと同様に、折伏も大事なのよ」と教えられ、収入のあてもないままに唱題と折伏の毎日が続きました。一人、また一人と話に耳を傾けてくれる人が増え、やがて御授戒を受け、日蓮正宗の信徒となる人が地域に増えてきました。自分の苦しみをどうにか除きたいとの一心で、多くの人に折伏して歩きました。そのような中で、同じような苦しみを持つ人を一年かけて折伏しました。それが、今の主人です。入信から一年目のことでした。一人、また一人と折伏を重ねるたびに、背中の痛みも和らぎ、いつしか痛みはなくなっていました。 次第に、地域に折伏の輪は広がり、私が折伏した三十人が、さらに折伏を重ね百人を大きく超えたときに、私は地区長として、地区の法華講員の手本となるべき立場にいました。その頃には、自然と病気も完治しました。今思えば、あの四重苦は、御本尊様に巡り合わせていただくための深い仏縁だったと、心から感謝しています。 ![]() ●どのように折伏をしているか、教えてください。 羅 私は、家の近くの市場で店を開いています。毎日多くの人が員い物にきますので、時間のある限り、買い物をした人に信心の話をしています。それと、地域に住んでいる人、特に様々な悩みや苦労を抱えている人の家に出向いて、相談に乗り、解決のために信心を勧めます。一昨年は八人、昨年は五人、今年は六人の方が入信できました。近々あと二人が御授戒を受ける予定です。今まで、百五十人近くの折伏を成就させていただいています。 ●今までで苦労した折伏を教えていただけますか。 羅 次女夫婦を折伏することが、最もたいへんでした。次女の主人は、オーストリア人でしたので、仏法に対する認識は皆無であり、信仰の大切さ、先祖供養や三世の生命、さらには御本尊様を理解させることに苦労しました。とにかく、言葉が通じないことが一番の障害だったかも知れません。しかし、ご信徒の中に英語が堪能な方がいましたので、二人がかりで次女夫婦を折伏しました。入信の決め手は、報恩感謝の大事が伝わったことだと思います。 現在、オーストリアに在住していますが、無事に御本尊様を御安置して、孫二人と一家和楽の信心に励んでいます。イタリアのご信徒と交流会を開いているようで、他国にあっても同志と共に、さらに信心を深めていることを嬉しく思います。 ●平成三十三年の御命題に向けて、どのように取り組んでいくのかお聞かせください。 羅 まず、折伏するのに大切なことは、唱題だと思います。唱題によって歓喜と情熱が涌き起こり、それが絶対の自信となって、折伏に向かって自然と自分を駆り立ててくれます。そして、折伏成就がさらに信心への絶対の確信を生んで、さらなる唱題へと繋がっていくのだと思います。私は昨年、平成三十三年の御命題の年までに新たに三十人を折伏することを御本尊様に誓いましたが、今は、五十人へと上方修正したいと思っています。 そして、平成三十三年には、孫も含めた全員で総本山へ登山させていただきたいと願っています。そして、本門戒壇の大御本尊様に御報恩感謝を申し上げることが、家族全員の夢でもあります。 そのためにも、御法主日如上人猊下の御指南を正しく拝して、さらに精進してまいりたいと思います。 |
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