平成27年7月16日付

入信半年、御本尊様の御力を確信
体験話して次々折伏

 常夏の国マレーシアは、自然豊かな熱帯雨林、自然と文化の世界遺産、美しい砂浜と、多彩な魅力を持つ。しかしながら日蓮正宗の布教という面から見ると、御僧侶が常駐している国の中で唯一、イスラム教が国教の国であり、マレー系の国民に対する折伏は法律によって禁止されている。ただし、非マレー系(中国系・インド系等)のイスラム教徒以外には、信教の自由が保障されている。このため信徒の大部分が中国系であり、一部インド系もいる。このような厳しい環境の中でもマレーシア信徒は信行に励み、折伏に力を尽くしている。
 今回紹介するのは、昨年十一月末に入信したばかりのリー・メイサンさん。彼女は入信以来、毎月一人以上の折伏を成就している。
●まず簡単な自己紹介と入信の動機を聞かせてください。
リー
私の家族は、夫と長女二十九歳、長男二十八歳、次男二十七歳、三男二十二歳、次女十一歳、四男十歳です。
 今から五年ぐらい前に友人のグォー・ツールワンさんから折伏を受けましたが、その時は家庭内にこれといった問題はなく入信には至りませんでした。でも、彼女はその後も諦めず、折に触れて信心の話をし続けてくれました。
 昨年の秋頃、商売がうまくいかなくて深刻な経済苦に陥っていた私を、彼女は、また折伏してくれたのです。十一月二日に布教所に誘ってくれて、初めて参詣しました。そして一緒に唱題してくれました。不安と心配でしばらく不眠状態が続いていましたが、不思議なことに、その晩はぐっすりと眠れました。
 この出来事で私は御本尊様の御力を実感して、毎日布教所に通うようになりました。午後一時から行われている唱題会にもなるべく参加しました。
 そうやって毎日唱題していたら、目の前の様々な問題に立ち向かう勇気が涌いてくるようになったのです。それまでは、どうしたらこの困難を乗り越えられるのか判らず不安ばかりでしたが、唱題で勇気が出てきた私は、お金を借りた相手と正面から向き合って話し合うことができました。
 この経験を通して御本尊様の御力をいよいよ確信して、十一月二十九日に御授戒を受けさせていただきました。


●その後は、どのように信心を学ばれたのですか?
リー
 まず勤行を習いました。二カ月かかって何とかお経をスムーズに読めるようになりました。
 唱題は常に心がけています。一月の唱題行は、どうしても都合が合わずに欠席した一回を除いて、すべて参加しました。また、布教所の活動や支部の会合に積極的に参加し、布教所責任者の上野道武御尊師や同志から多くのことを学びました。
折伏も積極的に行っているそうですね。
リー
はい、最初は自分の子供二人でした。初めて信心の話をしたときは拒否されましたが、「ママの幸せな顔が見たいか」と聞くと、二人共「見たい」と言ってくれたので、「では一緒に信心をしましょう」と言って折伏しました。
 次に、私の経営するカフェで働いて甥を折伏しました。彼も私のように経済苦の悩みを抱えていましたので、私の体験を話し、「解決するためには信心しかない」と言いました。彼は私を信頼してくれていたので、素直に入信してくれました。
 それから古い友人夫婦を折伏しました。その友人とはここ数年間連絡を取っていませんでした。彼らもやはり経済的な問題から、中国系の人たちの間で信仰されている観音信仰の寺院に、救いを求めてお参りする予定だったそうです。マレーシア国内には、観音信仰の寺院が大小多数あり、大勢の人の信仰を集めているのです。私が苦しんでいるとの噂を聞き、一緒にお参りしようと誘いにきてくれたところを、反対に「問題を解決するには御本尊様に唱題するしかない」と折伏して布教所に連れていき、一緒に唱題しました。友人夫婦は、唱題して御本尊様の御力を感じ、入信しました。彼らもまた、御本尊様から功徳を戴き、様々な問題に冷静に対応できるようになったそうです。
 そして、次に三人のインド人を折伏しました。ある日、自分の店で布教所の会合で発表をする原稿を書いていたら、お客様のインド人女性が、何を書いているのかと興味を示して聞いてきたので信心の話をし、早速、布教所に誘いました。すると、一緒に来店していた彼女の友人二人も布教所に参詣し、その日は共に唱題しました。
 次に彼女たちを布教所に誘った際には、他の同志にも応援を頼み、一緒に折伏してもらいました。そして三回目に布教所に来た折、ついに三人が入信しました。

●今後の抱負を聞かせてください。
リー
まだ信心を始めたばかりで教学や化儀はよく判りませんが、短い間の経験でも、御本尊様の御力は絶対であると私は確信を持てました。ですから今後どのようなことが起ころうとも、この信心を続けていく決意です。そして、折伏した人たちと共にもっと信心に励んで、たくさんの折伏を実践していきたいと思っています。
 主人や他の子供たちも折伏して、一家和楽の信心を実現することが当面の大きな目標です。