平成24年7月16日付

今年、スウェーデン法華講全員でご登山
組織の成長、土台は個々の信心
 スウェーデン王国は北ヨーロッパのスカンジナビア半島に位置する立憲君主制の国家である。西にノルウェー、北東にフィンランド、南西にカテガット海峡を挟んでデンマーク、東から南にはバルト海が存在する。この地にあっても広宣流布を願う法華講員が、首都ストックホルムを中心に信心活動を行っている。
 今回はスウェーデン法華講の中心者として活動しているウベ・ウトジンジャーさんにお話を伺った。
●最初に入信の経緯を教えてください。
ウベ
 一九九三(平成五)年、幼馴染みのフリオ・チチェルニスキーさんとフりオさんの友人を含めた三人で同居することになりました。そのフリオさんの友人が既に日蓮正宗の信心をしていて、同居した家に御本尊様が御安置されていたことが、私の日蓮正宗との山会いでした。私とフリオさんは勤行、唱題を教えてもらい、一緒に唱えると生活に大きな変化が見られ勤行をするたびに幸せを感じるようになりました。
 翌年には友人のフリオさんがスペインまで渡航し、妙昌寺で御授戒を受けて先に法華講員になりました。私もその頃には御僧侶から話を伺って、入信したいと考えていました。勤行を始めて約二年が経過した頃には、一生この信心を貫きたいと思うようになりました。その後一九九六年に御僧侶がスウェーデンに来られたときに御授戒を受けることが叶い、ようやく日蓮正宗の信徒となることができました。
 現在、私はスウェーデン法華講の責任者をさせていただき、法華講が発展するよう日々一生懸命にがんばっています。

●次にスウェーデン法華講の活動についてお聞かせください。
ウベ
 スウェーデンでは、一九九三年に友人の集まりで法華講活動が始まりました。長い年月の中には信心から離れてしまった友人もいます。
 当時私とフリオさんはストックホルム郊外のアパートでたくさんの友人に信心の体験を話し、一緒に勤行や唱題をしました。その時はヨーロッパに寺院はなく、身近な友人を誘うことが私たちの折伏でした。
 一九九三年十二月にスペインに妙昌寺が建立されました。スウェーデンから飛行機で四時間かかりますが我々もできるだけ参詣し、待望の御授戒もスペインで受けられるようになりました。その後、宗務院海外部の御僧侶がスウェーデンを訪問してくださるようになり、スウェーデンで御授戒を受けられるようになり、御僧侶から直接御指導をいただけるようになりました。
 それから徐々に我々の法華講は成長していき、スウェーデン信徒のほとんどがご登山することができました。創価学会を脱会して法華講に入ってくる人も出てきて、少しずつ人数が増えてきました。
 以前は信心活動に波がある人や自分のためだけに信仰する人が多く、担当御僧侶が訪問される会合の参加者がわずか三名ということがありました。その時私は申し訳なさと共に、「もう一度スウェーデンの法華講を活発にしたい」と心の底から思いました。
 しかし、我々は自分自身のためだけでなく、他をも導く自行化他の信心の大切さと大きな功徳を体験することができました。今年の二月に行われた座談会には三名の御授戒と二名の新来者、併せて十四名の参加者で担当の御僧侶をお迎えできたのです。我々は本当に幸せを感じ、再び法華講の発展を実感できました。
 今、不思議なことに、活動していなかった古くからのメンバーが徐々に信心活動に戻ってきています。そこに新しいメンバーが新鮮な空気を吹き込み、よい影響を与え合っています。
 現在は隔週で会合を開き、またインターネットを利用してメンバー同士で常に激励し合っています。各会合の時には会場で唱題するようになり、折伏成就・広宣流布を真剣に御祈念するようになりました。それぞれの自宅でも一時間以上の唱題を毎日するよう激励しています。
 昨年より年に一度北欧四カ国で総会を開くことになり、今年はスウェーデンで八月に開催することになりました。総会を成功させられるように皆で協力し合って準備していきます。
 今年は初めてスウェーデンの法華講員全員での登山を計画しています。全員が一年に一度は本門戒壇の大御本尊様にお目通りができるよう、努力します。
 これからも、二〇一五年法華講員五十パーセント増を達成できるよう、個々の信行学のレベルを高め一人でも多くの人を折伏できるように、異体同心のもと精進してまいります。