平成23年10月16日付

細やかな家庭訪問で信頼構築、問題解決
御命題達成を強く意識する役員へ
台湾には現在九カ所の寺院・布教所があり、台湾東部には妙照院がある。妙照院には東台本部があり、東台本部は四支部からなる。
 今回はその東台本部で最
も折伏が進んでいる、羅一支部主任の林美雪さん、羅二支部主任の沈春嫡さんの二人に話を聞いた。羅一支部と羅二支部は、年初に羅東支部が発展的に二つに分割してできた新しい支部である。
 主任職を任されて三年になる羅一支部の林主任は、弁舌に長け、どんなことにも努力を惜しまない。羅二支部の沈主任は、毎年折伏目標を早期に達成してきた、妙照院信徒の中でも一目おかれる存在である。
●昨年は羅東支部の折伏誓願目標を達成できませんでしたが、今年は年頭から非常に安定して折伏成果が上がっています。その理由は何ですか?

 それは昨年末に名簿を整理して組別分けを早く済ませていたので、組長たちの取りかかりが早く、気配りと連絡の機能が発揮できたからだと思います。みんな、去年の折伏目標が達成できなかった不名誉を晴らしたくて、一生懸命になっています。
●二人共、羅東支部の主任を経験しておられますが、支部を分けてよかった点と、分ける前のほうがよかったと思う点があれば挙げてください。

 二分割したメリットは、範囲が狭まり、逆に組が増えたことで、役員各々が責務を遂行し易くなり、面倒を細かく見たり、報告や連絡など活発になったことです。

 分割される前は、人数が多い分、役員の人選が容易でした。しかし、分割で人数が少なくなったことは、人材育成の面から考えれば、かえってメリットとも言えます。
●折伏に当たり、「南無妙法蓮華経は日本教だから入信しない」とよく言われるそうですが、このような時にはどう答えていますか?

 釈尊の説いた仏教をインド教と言わず、世界中に弘まっていることと同じ道理で、日蓮正宗も末法に弘まるべき世界宗教であると言っています。

 宗教に国境はなく、すばらしいものは国境や言葉の壁を越えて、積極的に追い求めるべきです。御本仏日蓮大聖人様は深い因縁によって日本に誕生され、日本を正法広布の起点とされましたが、その教えは世界平和のため全世界に向けて説き出されたのであることを説明します。
●妙照院には自家用車等によらなくては参詣できませんが、それらの交通手段を持たない信徒の参詣で、工夫していることを教えてください。

 私は車を所有している信徒に寺院までの道筋の聞き取りをし、可能ならば交通手段を持たない信徒宅に立ち寄って乗り合わせてもらえるように手配をします。それが難
しい場合は、拠点となる信徒宅で行われる毎週の支部唱題会に参加するよう呼びかけたり、毎月御主管が出席される支部唱題会に参加するよう働きかけています。

 車のない信徒を四人一組にし、毎月最低一回はタクシーに乗り合わせて寺院に参詣するよう働きかけています。また一家で一人だけで信心しているお年寄りには、子供や孫に相談し、送迎してもらえるようお願いしています。これは法統相続の足がかりを作ることにもなり、一石二鳥の方法だと思います。
●新入信者の育成はどのようにしていますか?

 一番大事なことは思いやりだと思います。そのため私は、よく紹介者と組長を連れて家庭訪問をします。また、たびたび電話連絡したり、寺院参詣に誘ったりもします。

 家庭訪問を通して、新入信者の持ついろいろな問題を理解します。そして、思いやりの心と緊密で強力な連絡網によって問題に対処し、解決していくことで、互いの信頼感を確立することが大切だと思います。
●御命題の五十パーセント増を達成するために克服しなければならない点をお話しください。

 御命題達成に対する意識が低い人がいることだと思います。今後は、今以上に支部の全員で折伏・育成に当たれるよう、強く推し進めていくことが大切だと考えます。

 役員の中にも、自分の責務を理解していないだけでなく、育成や折伏に積極
的でない人がわずかながらいることが悩みです。このことは一般信徒の信心に影
響を及ぼし、全体の勢いに水を差すことになります。まず役員が五十パーセント
増の御命題達成を強く意識することが大切です。
●これは他支部にも真似してもらいたい、と思うことはありますか。

 私たちは皆、羅二支部の支部員であることを誇りに思っています。そして折伏誓願目標を毎年早期に達成できるよう、一致団結して互いを思いやることができる最高の支部になるため、日々精進しています。この異体同心の姿こそ我々の折伏目標達成の武器であり、誇りです。

 去年の反省を活かし、今年はみんなが異体同心の団結を心がけています。そして、信徒、組長、主任の連携を強め、組長が一生懸命に信徒の手助けをし、伝達事項も速やかに伝わるよう心を一つにして、折伏目標の早期達成に向け精進しています。