平成23年3月16日付

座談会運営に家族総出で協力
昨年、地域で十名を折伏
 パナマは、南北のアメリカ大陸を繋ぐ所に位置し、またパナマ運河で、太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝である。文化的には他の中南米各国と同様、スペイン語を公用語とし、中世ヨーロッパ以来のキリスト教の影響を強く受けている。
 そのような中にあってパナマ布教所では、御僧侶の常駐が叶ってから十年が経過し、僧俗一致した広布の進展により信徒も当時からすれば約二倍に増えている。今回は、家族一丸となって地域広布の中心として活躍しているメリダ・ビジャレアルさんにお話を伺った。
●自己紹介を兼ねて、入信の動機とふだんの活動を教えてください。
ビジャレアル
 私は七十八歳です。入信したのは今から三十五年前の一九七六(昭和五十一)年です。
 現在は、パナマ運河を挟んでパナマ市の対岸に位置するアライハン地区で、息子や娘と共に地区の中心となって、地域での活動や布教所への参詣に励んでいます。
●初めて登山されたのはいつですか?
ビジャレアル
 二〇〇九(平成二十一)年に七十七歳で初めて、娘と一緒に登山させていただきました。
●パナマからだと飛行機の乗り継ぎもあり、とてもたいへんだったと思いますが、いかがでしたか?
ビジャレアル
 総本山内のすべてが美しくて、幸せな気持ちのまま御開扉や丑寅勤行、総会などすべての行事に参加させていただきました。特に本門戒壇の大御本尊様への御内拝を戴けたとき、正法への確信と喜びにあふれて涙が止まりませんでした。ですから、それまでのたいへんさなど忘れてしまいました。
 登山前には肩や足などあちこち痛くて医者も心配していましたが、御開扉の後は痛みが消え、むしろ元気になって帰って来ました。
●それでは日頃の活動について伺います。まず、布教所へはどのように参詣していますか?
ビジャレアル
 布教所で行事があるときは、なるべく家族全員で参詣するようにしています。住んでいる所から布教所へはパナマ運河を渡ります。唯一の公共交通機関であるバスを利用すると、何度も乗り換えて片道二時間かかります。幸い家族全員が息子の運転する車に乗って片道四十分くらいで参詣できます。なるべく毎週、参詣するようにしています。
●地域での活動の様子はいかがでしょうか?
ビジャレアル
 親戚や近所に住む人を中心に声をかけ、新来者を招いて会合を行っています。会合の内容は息子や娘や孫たちが一生懸命考えてくれます。私はとにかく常に誰かを折伏し、御題目を唱え会合に参加してもらえるように声をかけます。先日も地区での子供会を企画したところ、親戚だけでしたが五十人以上集まりました。半分以上は未入信者です。この人たちを一日も早く折伏しなければなりません。
●昨年、たくさんの方々を折伏されていますね。
ビジャレアル
 私はたくさんの親戚や知人がいて、いつも折伏を心がけています。パナマ市から四百キロほど離れたロスサントス県にも多くの親戚がいて、こちらでも二十年間折伏してきましたが、なかなか聞いてもらえませんでした。
 昨年、このロスサントス県の近くのチトレ市での会合の際、御尊師が塔婆供養の機会を設けてくださいました。私も母親の塔婆供養を行っていただき、親戚を誘いました。これに出席した親戚が感動して入信に結びつきました。それが縁となって、昨年このロスサントス県では十人の折伏を達成しました。
 入信を希望していながら出張御授戒の時に来られず、入信できなかった人もいますし、この地域で未だ入信していない親戚もたくさんいます。この人たちがなるべく早く御授戒を受けられるようにしたいです。

●折伏に当たって問題点などはありますかや
ビジャレアル
 パナマはキリスト教の影響がとても強いです。特に都市部から離れた地域では教会に通うことが当たり前になっていますし、他の宗教もあります。
 私も地域の繋がりの上から、どうしても近所にある教会に行かなければならない時があります。さらに、教会の人たちと話をしなければならないこともあります。しかし、そのような時もどのような人に対しても、「この御本尊に南無妙法蓮華経を唱えなければいけない」と、相手の幸せを思って、常に折伏をするようにしています。
●今後の決意を聞かせてください。
ビジャレアル
 まず今年は地域で十人以上の折伏を目標にしています。また二〇〇九(平成二十一)年は地域からは家族二人だけの登山でしたので、二〇一五(平成二十七)年までに地域からあと三人、最低でも五人以上登山できるようにがんばってまいります。
 とにかくもっとたくさんの人を折伏して御授戒を受けさせてあげたいし、総本山大石寺にももっと行きたいと思います。
 最終的には親戚や地域の人すべてを折伏できるようにがんばってまいります。