平成22年3月16日付

御親修成功を合い言葉に折伏早期達成
交流会で喜び、反省、改善を共有
 台湾は、本年一月に三重布教所・桃園布教所・彰雲布教所が御法主日如上人猊下の御親修を賜り、それぞれ最教山法秀院・本種山正行院・寂光山本照院と山号院号を公称し、「広布前進の年」にふさわしい出発となった。一昨年に地涌倍増の御命題を達成した台湾法華講は、次なる御命題「二〇一五年・日興上人御生誕七百七十年へ向けて各国五十パーセント増」を達成すべく、全十一本部が結束し、広布への歩みを着実に進めている。
 今回は、御親修を契機に勢いを増す、桃園県・正行院の折伏部の副部長として活躍している尤鳳蒂(ゆうふぉんてい)さんにお話を伺った。
●最初に自己紹介をお願いします。
尤 我が家は、主人と子供三人の五人家族です。私が最初に入信し、次に子供、主人の順で入信しました。
 現在、主人は典礼を執行する服務部の責任者をしており、御親修の法要の時には司会をさせていただきました。
 御報恩御講や唱題会等の寺院行事へは欠かさず参詣し、一家和楽の信心を合い言葉に精進しています。

●入信の動機を教えてください。
尤 私は、一九九九(平成十一)年に同じ看護師として働いていた同僚の紹介で入信しました。初めて御本尊様の前で御題目を唱えたとき、なぜか心が落ち着き歓喜に満たされたからです。
 しかし、私一人だけの信心では長くは続かず、寺院参詣や折伏の重要性も知らなかったためか、三年もの間、信心が停滞してしまいました。その頃に生まれた子供は医師も見放す重い病気になり、その時になって信心が大事であることにやっと気付きました。それからは、自分が持てる時間を最大限信心活動に充てることにしました。
 長男は亡くなりましたが、それが縁となって私の信心が目覚め、主人も入信し、その後に生まれた子供と一緒に今、一家全員が信心できるようになったことも、長男のお陰だったと本当に感謝しています。
●折伏部の活動について教えてください。
尤 桃園本部は、現在四支部体制で活動しています。月末には、四支部合同で折伏推進のための会議を行なっています。
 会議は、パソコンやプロジェクターを使って、御指南の拝読、前月の折伏成果の発表、他本部との折伏進捗状況の比較、新入信徒の紹介や入信の喜びと挨拶、参加者の自己紹介や体験発表、折伏実践演習、各委員の折伏現況報告、家庭訪問の反省や来月の折伏訪問先の確認等を行い、最後に正行院御主管・宮下道法御尊師の指導という内容で、二時間かけて行っています。
 本年一月からは、会議の名称を「折伏部会議」から「折伏推進交流会」へと変更して、より多くの人が参加できるようにしました。

●その「折伏推進交流会」の中で行なっている、折伏実践演習について詳しく教えてください。
尤 折伏実践演習は、参加者が二人一組になって、折伏する人と折伏される人に分かれて、折伏の実施演習をします。折伏される人は様々な宗教を信仰している人を想定して質問しますので、折伏する側の人や周りで聞いている人たちは、二人のやり取りや意見を取り入れたり学んだりして、相手を納得させるだけの教学力や実践力を身につけ、実践に役立てるのです。特に入信を決意させた紹介者の言葉や経験などが手本となって、折伏成果に繋がった報告も数多く上がってきています。

●新たな御命題である法華講員五十パーセント増を達成するために、特に桃園本部として取り組んでいることについて、聞かせてください。
尤 まず、毎月の「折伏推進交流会」を充実させることだと思います。その中では、折伏に至らなかった事例も報告されます。そのような事例の改善点を考え、さらに折伏支援体制をもっと強力にして、推し進めていくことが大事だと思います。
 次に、育成が大事だと思います。桃園本部の信徒の中には、御授戒は受けても御本尊様を御下付戴いていない人がまだまだ多数います。御本尊様を自宅にお迎えしてお護りしていく中に自行化他の両立した信心が育つと、私は感じています。ですから、御本尊様を一刻も早くお迎えできるよう応援していきたいと思います。
 そして、新入信徒の育成も重要な鍵だと思います。毎月、宮下御主管のもと、「新入信徒指導会」が開催されています。入信一年未満の新入信徒と紹介者が対象です。対象者全員が欠かさず参加するならば、次の折伏に繋がっていくと思います。それと、折伏状況や会議内容を末端の信徒にまで浸透させていけるよう、徹底した伝達が大事だと思います。

●最後にご自身の抱負を教えてください。
尤 昨年、桃園本部は、台湾全土で一番初めに全支部が折伏目標を達成しました。これも、御親修を目標にして、本部内の全信徒が唱題行を中心に、異体同心して互いに励まし合った結果だと思います。新たな御命題を賜って迎えた本年の初めに御法主日如上人猊下の御親修を戴き、桃園布教所から本種山正行院となって出発する慶びに、私たちは恵まれました。御法主上人猊下をお迎えできて得た確信と喜びは、大いなる飛躍へ繋がると思います。
 台湾は、爾前権教の教えが盛んな国土でもあり、まだまだ正しい教えを知らない人がほとんどです。昨年私は一人しか折伏できませんでしたが、今年は、家族で十人を折伏すると誓いを立てました。本年も全支部が折伏目標を達成して、御法主上人猊下の御慈悲にお応えできるようにがんばっていきたいと思います。