平成21年11月16日付

唱題と熱意で率先垂範
折伏進めば支部の活性化進む

  歴史上の様々な経緯から、今なお「近くて遠い国」と言われる大韓民国にあっても、多くの信徒が日蓮正宗の信仰を純粋に持ち、自国の平和はもとより、世界平和の実現に向かって折伏に励んでいる。
 信徒の多くは首都ソウル地域と第二の都市である釜山地域を中心としているが、今回紹介する車鳳烈さんが所属する中原支部は、ソウル市と釜山市の間に位置する大田市を中心とする最も活動範囲が広い支部の一つである。
 中原支部は、ソウル布教所から比較的遠い地域にもかかわらず、布教所での法要などの参詣者率は高く、折伏達成数も多い組織である。その原動力は、何と言っても車鳳烈さんの熱意と行動力にあると言われている。
●入信の動機と、本格的に信仰をすることになった契機について教えてください。

 妻の母の病気により、妻がまず入信いたしました。
 その後、父母、兄弟による激しい反対の中で苦悩しなからも、妻は、私に「正しく誠実に生きることを教えている仏法なのに、悪くなる理由はありません。一枚の紙でも二人で持てばもっと軽くなると言います。あなたも共に御題目を唱えて、この苦しみを一緒に乗り越えてください」と言いました。妻のその言葉に感動し、私は入信することにいたしました。
 入信後は、仕事で荷物を運搬していたときに二階から落ちたり、トラックに足を轢かれたりと危険な目に遭いながらも軽く受けるという不思議な現証を通して、一層信心の確信を深めることとなりました。
 その後、二〇〇五(平成十七)年十一月に待望のソウル布教所が開設され、御僧侶のもとで共に信心できるようになり、大きな歓喜と確信、そして使命を感じております。

●信仰と仕事、家庭などとの両立について聞かせてくださいl。

 周辺の環境と自分自身の信仰とは、密接な関係にあります。すべてのことは、信心にっていかようにも変わることができると考えています。
 また、日蓮大聖人が四条金吾殿に与えられた御書に、
「御みやづかいを法華経とをぼしめせ。『一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず』とは此なり」(御書一二二〇n)
とあるように、仕事も家庭も疎かにならないように常に努力をする姿勢、その根本の原動力は信心以外にはないと考えています。
●心に残っている折伏の体験について教えてください。

 同じ会社で運転業務をしていた同僚が、飲酒運転で免許が取り消しになり、職を失う危機に陥りました。責任者であった私は、唱題を重ねながら本人に反省と自覚を促し、所見書を作成し行政裁判請求を行いました。
 それと共に、本人の本当の意味での再生のために、誠心誠意折伏いたしました。
 その結果、同僚は、運転免許証が再発行され、御授戒を受け信心することができるようになりました。今は共に韓国広布に向かって邁進しております。

●組織の中心者として重要だと考えることと、折伏を推進する心がけについて聞かせてください。

 組織では純粋で強い信心をもって、まず何よりも自分の姿が他の信徒の手本になるように努めていけば、自然に和合と異体同心に繋がっていくと信じています。
 折伏に関しても同様ですが、ソウル布教所を中心に御僧侶のもと、三宝の恩を報じつつ、自身の信心に対して常に反省と懺悔の心を持ちなから、多くの人々を救いたいとの思い、それは広宣流布のためであり、相手のためでもあると同時に自分自身の成仏の修行だという自覚を持てるように、唱題を根本に常に努力する以外にはないと思っています。

●将来への決意を聞かせてください。

 七百五十億遍の唱題行を通して、本年、『立正安国論』正義顕揚七百五十年の地涌倍増と登山の成功、そして六年後の日興上人御生誕七百七十年と、十二年後の宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の御命題達成に向かって、熱意を持って信心をしていきたいと考えております。
 具体的には、折伏の推進が第一となりますが、折伏が停滞すると組織内でもマイナス要素を持った問題が生じてきます。つまり組織自体の停滞に繋がってしまいます。一丸となって折伏に邁進する中に組織の活性化もあり、人材の育成もあると思います。強く明るく、信心の実証を示せる人材になりたいと思っております。