平成21年10月16日付

インドネシアでは、滅多にない!背景が異なる人々が同志に
周囲の反対の中イスラム教から改宗

 昨年六月に開所したカナダ・バンクーバー布教所。移住者の多いお国柄を反映して、信徒にも国外からの移住者が多い。信徒同士の会話のほとんどは英語で行われるが、中国語やスペイン語、時にはロシア語で交わされていることもある。
 今回紹介するユーティン・ワンさんも台湾からの移住者である。彼女は、バンクーバーで法華講組織が誕生して以来、地域広布の中心者の一人として活躍してきた。
●入信はいつですか。
ユーティン
 一九八五(昭和六十)年十一月九日に、総本山の妙泉坊において御授戒を受け、御本尊様を御下付戴きました。当時は台湾に住んでおり、ご登山の時に御授戒を受ける方が少なくありませんでした。
●カナダに移ったのはいつ頃ですか。
ユーティン
 一九九二(平成四)年八月二十四日に家族全員でカナダに移住しました。
●バンクーバー布教所が開所され、仏道修行に変化がありましたか。
ユーティン
 バンクーバーの信徒は、布教所が開かれるまでの十七年間は、アメリカのサンフランシスコにある妙信寺を菩提寺として信心させていただいておりました。妙信寺の御住職か一年に何回かバンクーバーまでお越しくださり、御住職の導師で勤行・唱題の後、御指導や激励をしてくださっており、感謝の念に堪えません。しかし、常に御指導をいただけるわけではありませんでしたので、一日も早い御僧侶の常駐が叶うように御祈念をしておりました。
 布教所が出来て、布教所責任者の萩原正望御尊師より常に日蓮正宗の信心を学ぶことができ、これまで以上に、正しい道に進むことができるようになりました。また毎日、朝夕の勤行を一緒にさせていただくことができます。
 このような僧俗和合した真の異体同心を、何よりも嬉しく感じております。
●折伏において、布教所が出来る前と後で違いがありますか。
ユーティン
 布教所がないときは、新来者の方が御授戒をいただくまでに、とても長い時間がかかりました。それまでの間、新来者の家にできる限り訪問し、一緒に御題目を唱えさせていただくなどの努力は惜しみませんでしたが、寺院も御僧侶も不在ということで、相手の方にとっては、確信を持つことが難しいようでした。さらに、入信を決意しても御授戒を受けられるのは二、三カ月に一度という状況でしたので、難しい面が少なくありませんでした。
 布教所が開かれた後は、新来者を朝夕の勤行や御講などの行事に、いつでも誘うことができるようになりました。信仰で最も大切な三宝様がおわします布教所での唱題会やその他の活動に参加させていただくことにより、新来者が一層正しく、そして深く日蓮正宗の信心を理解することができるようになりました。そうすることにより、地区の座談会にも参加をするようになり、そこで体験発表を聞いたりして、入信に結びつきます。
●地涌倍増と大結集に向け、どのような活動をしていますか。
ユーティン
 私は今回の、御法主日如上人猊下から賜った一日二時間・百日間唱題行にとても感謝し、七万五千名大結集総会と五十万総登山の成功のために、唱題をさせていただきました。唱題以上に大事なことなどありません。御題目を積み重ねていくことにより三障四魔・三類の強敵にも負けない強い信心が構築されて折伏ができるようになり、目標である地涌倍増が叶うと信じております。
 このことを思い、日々の活動として、次のことをしております。
一、一日四時間の唱題
二、入信はしても御本尊様を末だお受けできない方や、折伏をしても入信のできない方と一緒に唱題をする。
三、今年の海外信徒総登山に一人でも多くの人が参詣できるように推進する。
●多民族国家で、言語も種々に別れていると思います。その中で折伏にはどのように取り組んでいますか。
ユーティン
 カナダの公用語は英語です。ですから五十歳を過ぎてから、英語を学ぶために語学学校に通い出しました。この年齢で新しい言葉を覚えるのはとても難しいことですが、バンクーバーでは御僧侶が英語で仏法のことを教えてくださいます。仏法への理解をさらに深め、折伏するためには、英語が大事です。また、英語教室に通うことでたくさんの人と出会う機会が増え、折伏する機会がさらに増えました。クラスメートを布教所に誘い、御本尊様にお目にかけられるよう努めています。
●折伏はどのようにしていますか。
ユーティン
 自分の周りにいるすべての人の幸せを思い、対話を重ね、可能な限り日蓮正宗の話をするように心がけています。
 折伏に行く前には、いつも以上に唱題してから行きます。そうすることにより、自分自身の境界が高くなり、御仏智を戴くことができるからです。御題目を唱えることにより、御本尊様を必要とする方に巡り合わせていただけます。
●今後の目標を教えてください。
ユーティン
 私の目標は、日蓮正宗の教え、御法主上人猊下の御指南を根本に、常に自分の信心を見つめ直し、信行学に精進していくことです。そしてバンクーバー布教所が一日も早くお寺になるように、異体同心の信心を強化することです。