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アルゼンチン布教所は、アルゼンチン国内をはじめ、ペルー、チリ、ウルグアイ、ボリビア、パラグアイの南米スペイン語圏諸国を管轄する拠点として一九九八(平成十)年に誕生した。 これらの国々の信徒は、アルゼンチン布教所を中心にして、日々南米広布をめざして精進している。 今回は、アルゼンチンのブエノスアイレス市に在住するアレハンドラ・サバルさんにお話を伺った。現在アレハンドラさんは自宅を座談会の会場として提供し、夫のホルヘ・ゴンサーレスさんと力を合わせて毎週多くの信徒と共に会合を開いている。そして近年、その座談会を縁に入信する信徒が後を絶たない。 |
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●入信のきっかけを聞かせてください。 アレハンドラ 私はカトリックを信仰する家庭に生まれ育ちました。しかし歳を重ねるに連れて、日常生活における物事や周囲の環境に変化を与えることのできる何かを探求し始めました。 そして、二十二歳の時、この正法に巡り合ったのです。入信後、因縁果報や自業自得という、欧米文化にはない概念の基本を学び、変わらなければならないのはまず自分自身であることを、初めて知ることができました。 ●アレハンドラさんは、ご家族やご兄弟を折伏されていますが、それらの方々はどのような経緯で入信されたのですか。 アレハンドラ 私が夫・ホルへと知り合ったのは一九九一(平成三)年のことでした。その時より彼を折伏してきましたが、彼は、私が信仰することに対しては賛成していたものの、彼自身はなかなか入信しませんでした。 そうして約十年の月日が流れ、二〇〇二(平成十四)年の宗旨建立七百五十年が迫ってきた頃、私は長年の目標であった総本山への登山参詣を決意しました。しかし、二〇〇一年に経済破綻をしたアルゼンチンでは、自国の通貨価値が四分の一、五分の一に下がり、さらには、政府が国民の米ドルの預金口座を凍結させてしまっていました。職をなくした人も街に溢れました。この大不況によって多くのアルゼンチン信徒が登山を断念せざるをえなくなってしまったのです。 そのような状況の中、私も職をなくし、登山参詣が難しくなっていました。しかし、それを懸命に支えてくれたのは、夫のホルへでした。 お陰で私はたいへんに意義のある登山会に参加させていただき、念願であった本門戒壇の大御本尊様への御内拝をさせて戴くことができ、御法主上人貌下への御目通りが叶ったのです。 そして何と、登山を終えた二カ月後、夫が入信を決意してくれました。これは登山による功徳以外の何ものでもありませんでした。 今では、夫と一人息子のフェデリコと私の家族全員で日蓮正宗の信仰ができるという、本当に有り難い環境を御本尊様より頂戴しました。 また、弟を折伏したときは、彼は自然と大聖人様の仏法を受け入れてくれました。おそらく弟にも正しい宗教に対する求道心があったのだと思います。 |
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●アレハンドラさんは、布教所での活動はもちろんのこと、ご主人と力を合わせてのご自宅での座談会に力を入れていらっしゃいますが、それについてのお話を伺えますか。 アレハンドラ 夫と私は結婚して以来、常に住まいに関して問題を抱えていました。私の実家や夫の実家を転々とする日々が続き、そのため御本尊様を自分たちの寝室にしか御安置できなかったのです。 夫が入信したとき私たちは、「いつか自分たちの家を持つことができたら、御本尊様を一番よい部屋に御安置申し上げ、自分たちの家を座談会の会場として御供養申し上げよう。もし、そこに私たちの指導教師をお招きし、また信徒や新来者を集めて信心の錬磨、広布の活動ができたなら、どんなにか幸せなことであろう」と想像し、誓願しました。 その念願が叶って、現在、過に一度座談会を開かせていただくことができるようになり、心から感謝しています。 今、私たちは、登山の旅費を貯めるために夫婦で働きに出ています。そのような状況の中で週に一度の座談会を続けることは、確かに容易ではありません。しかし、それでも座談会の日が近づくと、多くの人に電子メールや電話で呼びかけ、座談会での教材を準備します。 このような活動の一つひとつが、広布のために役立つのであれば、これ以上の喜びはありません。 ●最後に、来年に迫った『立正安国論』正義顕揚七百五十年に向けての抱負を聞かせください。 アレハンドラ やはり、私たちの目標は家族揃って登山に参加することです。 そのためにはまず、大聖人様の教えと御法主日如上人猊下の御指南を根本に、折伏誓願目標を達成し、地涌倍増という目標に向かって日々決起し、惜しみなく力を注いでいくことが大切であると思います。 そして同志と共に、アルゼンチン布教所の寺院昇格と、南米スペイン語圏諸国の広布推進に向けて、一日一日、微力ながらも寄与していけるよう、御本尊様に心から御祈念してまいりたいと思います。 |
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