平成20年4月16日付

大切な人々すべてと来年の慶祝登山へ
アリカンテ広布の一歩 家族が入信
 妙信寺は、サンフランシスコ郊外のピノール市に法城を構え、アラスカ州、ワシントン州、アイダホ州、モンタナ州、オレゴン州、ネバダ州、そしてカナダ西部という日本の国土の約二十倍を担当している。
 今回は、サンフランシスコベイエリアに住まうマリリン・ピークさんにお話を伺った。
●はじめに、マリリンさんの入信について教えてください。
マリリン
 私は一九七一(昭和四十六)年、十八歳の時に御授戒を受けました。父はオクラホマで生まれ育ちましたが、宗教について一切話すことはありませんでしたし、神のことは「便利なもの」という捉え方をしていたようです。母は日本人です。もともと神道のもとで育ったようですが、特別に信仰はしていませんでした。
 オクラホマは「バイブルベルト」と呼ばれ、キリスト教色の強い地域でした。その頃、向かいのアパートに住んでいた女性が、私に仏教の座談会に出席してみないかと声をかけてきました。その創価学会員である友人によって、私は日蓮正宗の信仰を始めることになります。
●オクラホマに在住していた頃の信仰について話していただけますか。
マリリン
 お寺が遠いため、信仰を続けていくことは、けっこうたいへんでした。御僧侶と連絡を取りたくても、創価学会のリーダーを通さねばなりませんでしたし、それも機会が限られていました。当時、ロサンゼルスまでバスで参詣しましたが、御僧侶に接することは一切できなかったんです。正本堂落成式のためにご登山したときも、私たち創価学会員は、御僧侶とは別の行動を取らされました。私は、創価学会のリーダーが御法主上人猊下の御指南のもとに正しく導いてくれると居じていましたので、リーダーの指導に従っていわば、自然と正しい修行ができると思っていたのです。その頃、創価学会のリーダーが謗法を犯し、御法主上人猊下の御指南に従っていないという事実は知りませんでした。でも、やがて時の経過と共に、次第にリーダーの指導や動機に対する疑問を持ち始めました。
●勧誡式を受けたときのことを聞かせてください。
マリリン
 一九八四年、夫の仕事の関係でサンフランシスコエリアに引っ越してきました。私の夫、ジェフも創価学会員で、オクラホマで行われた会合で出会いました。
 一九九五(平成七)年の中頃、私は仕事場でロサンゼルスの妙法寺に所属する法華講員に出会いました。その頃は全く信仰もせず、夫とも離婚をするという結果に陥っていました。彼女から創価学会が破門されたことを聞かされました。これにはショックを受けましたが、数年来の創価学会リーダーの謗法行為を目の当たりにしていたため、驚きはしませんでした。ジェフにこのことを話したとき、彼も同じ反応を示しました。私たちは、インターネットで妙信寺の存在を知りましたが、創価学会時代の悪い記憶が残っていたため、再び信仰をする気にはなれませんでした。
 しかし、二〇〇一年、父の肺気腫による他界と、同じ月に、ジェフが会社から二度目の解雇をされたのを機に、信仰を始める決意をしました。最初のうちは土曜・日曜の夕の勤行への参詣でしたが、次第に御報恩御講などの法要にも参詣するようになりました。
 二〇〇五年、大晦日の勤行終了後に、御住職・木村正弘御尊師とお話することができ、その場で勧誡式を受ける決意をしました。私もジェフも、もう一度、日蓮大聖人の真の仏法に巡り合うことができたのです。その後、母の折伏も成就し、今は毎週寺院へ参詣することが、最高の喜びです。
●その、お母さんを折伏したときのことを、ぜひ聞かせてください。
マリリン
 父が亡くなってから母は原因不明の左耳が聞こえなくなる病を患いました。母が御題目を唱え始めたのはそれ以降です。母が私の所に来てくれたときには、一緒に妙信寺へ参詣して、御住職様の御法話を拝聴しましたし、激励し続けました。二〇〇六年、私とジェフは、御法主日如上人猊下の御代替慶祝登山に参詣させていただき、第四回海外信徒総会にも参加しました。帰国後、私たちはもう一度、共に人生を歩む決意をしました。その後は、ジェフと共に何度も母を妙信寺へ連れて行き、共に御講等へ参詣をさせていただきました。
 そして昨年の七月、ついに母の折伏が成就できました。その三カ月後の、御会式のお花造りの後に、母が急に腹痛を起こしました。ところが翌朝、腹痛が治ったのと同時に、七年間聞こえなかった耳が聞こえるようになったのです。この功徳を目の当たりにし、母は我が家を訪れるたびに、必ず妙信寺に参詣させていただいています。
●最後に二〇〇九年へ向けての決意を聞かせてください。
マリリン
 今年は御法主上人猊下の御指南のもと、年始にいただいた海外信徒年間実践目標である、
一、真剣な勤行と唱題
二、折伏の不断の実践
三、人材の育成と総登山
の推進を基本に、これまで以上に自行化他にわたる信仰に励み、毎年一人以上の折伏をすることを決意いたします。そして、明二〇〇九年の海外信徒総登山には、多くの法華講員を激励し、一人でも多くの方々と共にご登山させていただきます。