平成16年10月16日付

  九月二十六日、アメリカ・ロサンゼルス妙法寺においてNST設立二十五周年記念法要が盛大に奉修された。またこの法要にあわせて会場となった妙法寺の法華講支部総会も行われた。
 これには海外部長・尾林日至御尊能化、大宣寺住職・菅野日龍御尊能化をはじめ日本・アルゼンチン・パナマ・フランスから有縁の御僧侶及びNSTの全御住職が参列。また地元妙法寺所属の信徒に加え、全米各地及びパナマから約百余名の代表信徒、さらに日本の法華講からも四十一名が馳せ参じ、総勢七百名を越える参加者となった。
 法要は午前十時、妙法寺住職でありNSTプレジデントでもある高野泰信御尊師の導師により開始され、僧俗一体となった力強い読経の声が本堂一杯に響いた。この佳日を期して六名の御授戒と二名の御本尊御下付があり、慶祝の雰囲気がいやが上にも盛り上がるなか、式の部に移った。
 式の部は、まずNST副プレジデント・長坂慈精御尊師による経過報告で始まった。続いて体験発表に移り、妙法寺信徒のロレイ・ホワイトさんが、何不自由ない四十五年間の芸能生活では決して味わえなかった人生の深い充実感を、事故を転機に巡り値った正法によってはじめて体験できたと語った。
 続いて初代宗務院海外部長でNST設立当事者の菅野御尊能化が祝辞に立たれ、設立当時を回顧しつつ、当初くぐられた難局について触れ、その後も宗門主体の海外布教を主導してきた歴史を賞賛され、今後の発展に大きな期待を寄せられた。
 次いで参加信徒を代表して妙法寺支部のドナルド・メンザー講頭が祝辞を述べ、開催寺院の代表として来賓僧俗への歓迎の辞と平成二十一年への決意を述べた。
 引き続き指導に立たれた尾林海外部長は、まずNSTの四半世紀の歴史に触れながら、特に今回の創価学会問題発生当時、SGIが数々の謀略をめぐらして宗門のアメリカ広布を阻害しようとしたことに言及。これまでのNSTの果たしてきた大きな役割を評価すると共に、今後、広布の進展とともに予想される障魔をNSTの六力寺は連携して打ち破ってアメリカ広布の使命を果たしつつ、御法主日顕上人猊下御指南の平成二十一年の地涌倍増の誓願を立派に果たしていくことを期待して指導を結ばれた。
 法要の締めくくりとして高野NSTプレジデントが謝辞を述べられた。長くプレジデントとしてNSTを牽引(けんいん)して来られた同師は、晴れて二十五年の大きな節目を迎えられたことに感謝すると共に、これまで支え育てられてきた諸先輩に満腔の謝意を述べ、総本山から遥か遠隔の地で安心して正信を貫けるのはひとえにNSTの恩恵であり、その報恩のためにも二十五年を契機に一層SGI会員の救済を最優先に一層の折伏に精進することを誓い、謝辞を締めくくられた。
 そののち、参加者全員での記念撮影を経て、エンターテインメントの部に移ると、まず妙法寺支部の少年部有志による可愛らしいダンスに始まり、本誓寺支部の有志によるフラダンス、妙光寺支部の「すずかぜ合唱団」による合唱、そして、妙法寺支部の合唱団による合唱と披露され、記念の慶事に花を添えた。
 そして、最後に全員で「地涌讃徳」を大合唱し、法要の一切は成功裡に幕を閉じた。
 なお、翌二十七日午前九時より市内においてNST定例理事会が行われた。