平成15年11月16日付

 イタリアの京都と言われるにふさわしく、街並みが古代そのままに遺るフィレンツェにおいて、十一月二日午後二時より、「宗旨建立七百五十年慶祝記念イタリア総会」が開催された。
 これには海外部長・尾林日至御尊能化、海外部主任・中本代道御尊師、宗務院書記・野村正通御尊師をはじめ、仏見寺住職・藤原広行御尊師、清涼寺住職・野村慈尊御尊師、久成坊住職・関快道御尊師、またヨーロッパからフランス信行寺住職・毛利博道御尊師、スペイン妙昌寺住職・中野道賢御尊師等が参加された。
 また清涼寺支部、仏見寺支部からも合計二十余名の法華講員が参加し、さらにイギリスからも応援に駆けつけ、イタリア信徒七十余名と共に、参加者計百十余名の総会となった。

 イタリア総会は、フィレンツェの中心を少し離れた公園内にある建物を借りて行われた。
 総会は、午後二時から法要の部として尾林海外部長の導師のもと、読経・唱題で始まった。
 引き続き、司会により参加御僧侶が紹介され、次いで、フィレンツェ、ローマ、ミラノの各市における活動の様子がそれぞれの市の代表者により紹介された。
 次に代表者十名により、イタリア信徒として、未来に向けて広宣流布に精進する決意文が読み上げられ、尾林海外部長に奉呈された。
 次いで尾林海外部長は、「三大秘法の広宣流布は、御指南のごとく、一歩一歩着実に全世界に及びつつあります」と述べられ、「如来の使い」として、広宣流布を考え、功徳を積んでいただきたいと御指導された。
 さらに来賓僧侶代表として藤原御尊師より、激励の言葉が日本語とイタリア語で述べられ、大きな拍手をよんだ。
 次に、フィレンツェとローマの信徒より、それぞれ体験発表が行われた。
 その後、イタリア信徒によるイタリアオペラ、ギター演奏、民謡合唱と多彩なパフォーマンスが次々に披露された。

 最後に「地涌讃徳」を全員で合唱して、午後五時に総会を終了した。
 この後、会食が行われ、参加者全員がうち解けた楽しいひとときとなった。そして決意も新たに精進を誓い合って、午後六時半に散会した。
 イタリアは、キリスト教の総本山に当たるバチカンのある国で、しかもヨーロッパの中で一番大きな創価学会の組織があるなど、イタリア信徒はたいへんな苦労をしながら、正信を持ち続けてきた。
 この日の慶祝記念総会を契機に、「宗教団体登録」を成し遂げ、さらに御僧侶のイタリア常駐実現をめざして前進していくこととなる。