平成15年1月1日付

 十二月八日午後一時よりアメリカ・サンフランシスコの妙信寺で、宗旨建立七百五十年慶祝記念総会が盛大に開催された。
 二〇〇一年三月に開催されたタイを皮切りに世界各地で催されてきたこの総会は、昨年九月のパナマに次いで妙信寺が第十番目の開催となった。
 総本山で三会にわたって行われた宗旨建立七百五十年慶祝記念海外信徒総登山の感激もさめやらず、広布への息吹みなぎるこの総会には、日本から海外部長・尾林日至御尊能化をはじめ、教学部長・大村日統御尊能化、有縁の御僧侶方が多数御参列。全米からはNST(日蓮正宗寺院)プレジデントのロサンゼルス妙法寺住職・高野泰信御尊師をはじめNSTの御住職方、加えて中南米からも各御住職方が馳せ参じた。また地元カリフォルニア州を中心に、周辺各州及びアラスカ州、カナダから信徒が参加したほか、ロサンゼルス妙法寺からも二十名が祝福に駆けつけ、四百名を超える参加者となった。
 定刻の午後一時、開式が告げられると、御住職の芝頂恩御尊師の導師で法要の部が厳修され、献膳の儀、読経と如法に進み、僧俗一体となった唱題の声が堂内に力強く響いた。
 続いて式の部に移った。
来賓御僧侶の紹介に次いで、ルイズ・モリス副講頭が登壇し、力強い決意を発表。アフリカのトーゴ出身、イマニアル・ダルメイガさんも同じく信心の確信に基づく決意を披歴した。
 体験発表では、シェリー・ウィットニーさんが、重い病を克服して海外信徒総登山に参加できた喜びを語った。
 祝辞に移り、尾林海外部長は、僧俗和合の結晶として盛大に開催された総会を賞賛され、正法に対する強い確信をもって二〇〇九年の正義顕揚七百五十年に向けて、いよいよ力強く前進していただきたいと指導激励された。次いで大村教学部長、高野NSTプレジデントより祝辞が述べられた。
 最後に芝御住職が立たれ、この感激を忘れることなく次のステップである『立正安国論』正義顕揚七百五十年の佳節の御命題達成に向けて、支部一丸となって精進していく旨の決意を披歴し、謝辞に代えられた。
 総会終了後に山門前で記念撮影が行われ、小憩をはさんでエンターティンメントが披露され、フィナーレでは会場が一体となって「地涌讃徳」を大合唱した。
終了後は場所を移し、来賓と代表信徒が参加して祝賀会が開かれた。
 翌々日の十日、来賓御僧侶一行はカナダ・バンクーバーヘ移動し、当地で初めて開催された海外部長指導会に御出席。現地では、海外部長ほか大勢の御僧侶方を迎えるとあって、大きな喜びに包まれた。
一行は、まず活動拠点となっている会館を訪問し、その後、指導会の会場となったホテルに向かった。
 午後七時半過ぎから始まった指導会には、地元信徒百二十余名が参集し、地域広布の進展を誓い合った。
 なお、妙信寺での慶祝記念総会翌日の九日午前九時半より、サンフランシスコ市内において恒例のNST定例理事会が行われた。