平成25年7月16日付
総本山を歩く
第47歩 ~広布の広場~
 大石寺境内の表門である総門をくぐると広布の広場が広がっています。この広場は、約7500坪余りあり、ここからは雄大な霊峰富士と真正面に緑青をふいた屋根をいただく朱塗りの三門がよく見渡せます。
 この広場において、平成6年7月24日に地涌6万大総会が行われ、平成12年4月23日に法華講連合会全国青年部大会、さらには、平成21年7月26日には御法主日如上人猊下より平成27年、同33年の御命題を賜った立正安国論正義顕揚750年記念7万5千名大結集総会が行われました。
 現在、この広布の広場の東側に、総一坊、常来坊が建てられ、西側には、総二坊、広布坊が建てられています。
 総一坊、総二坊の地には、以前、一之坊、二之坊、三之坊、四之坊、五之坊の5つの坊が建てられていましたが、総本山大石寺開創700年の記念事業として、昭和63(1988)年に総一坊が、平成2年に総二坊が創建されました。総一坊、総二坊共に、鉄筋コングリート造り、3階建ての近代的建築であり、屋板は銅板一文字葺きの寄棟造りで、和風の様式が取り入れられています。各坊共2階と3階には、200畳以上の大広間が4室ずつ設けられており、広場側の4部屋には、前御法主日顕上人猊下が認められた常住御本尊が御安置されています。
 広布坊は、平成6年の地涌6万大総会を機に、前御法主日顕上人猊下により創建されました。建坪984坪、高さ25メートル、鉄筋コンクリート造りの2階建てで、本堂は回廊部分を含めて1243畳あり、どの位置からでも御本尊を拝することができるよう、全く柱のない大広間になっています。本堂には、前御法主日顕上人猊下が認められた常住御本尊が御安置されています。
 常来坊は、昭和47(1972)年、総本山第66世日道上人の代に広布坊の西側に創建されましたが、平成四年に御法主日如上人猊下により、現在の総一坊の南側に移転新築されました。鉄骨造り2階建て寄棟造りで、本堂は450畳の大広間になっています。本堂には、日道上人が認められた常住御本尊が御安置されています。
 私たちは、広布の広場における大結集総会において、新たなる御命題達成を誓い合ったことを胸に、さらなる信行に精進することが大切です。