平成22年3月16日付
総本山を歩く
第24歩 ~大講堂~
 客殿前広場の西側に建てられている大きな建物が大講堂です。大講堂は、昭和33(1958)年、総本山第65世日淳上人の代に建立されました。
 建坪763坪、総延坪28002坪(9240平方メートル)の鉄筋コンクリート7階建てで、高さは30メートル、間口55メートル、奥行は50メートルの広大な講堂です。
 3階には702畳の大広間があり、吹き抜けになっています。堂宇の北側には、会議室・富士学林教場等が設けられています。
 大講堂の南側に建てられている宗務院の庁舎が完成するまでは、大講堂内に宗務院が置かれていた時期もありました。
 講堂とは、仏教寺院の7つの主要な建物である七堂伽藍の1つであり、総本山大石寺では、御影堂、客殿、御経蔵、五重塔、三門、大坊に大講堂を加えて、七堂としています。 大広間の須弥壇中央には、大聖人が文永11(1274)年12月に御認めあそばされた万年救護の御本尊が御安置され、その御本尊様の左右には、第二祖日興上人と第三祖日目上人の位牌が建てられています。これは、末法の御本仏大聖人が御照覧のもと、法水写瓶の日興上人、日目上人が、常にここで御説法されている「常住此説法」の姿を表しているのです。
 よって、日淳上人は、大講堂の落慶大法要の慶讃文において、
「此の大講堂に講経論談の華さかず、説法講演の法鼓を打たずんば如何せん」
と御教示され、本宗甚深の法義を聴聞する場所であることを表されています。
 そして、現在ここでは、支部総登山の際に布教講演会が行われています。私たちは、登山の際には、必ず皆で揃って布教講演を聴聞し、その功徳を持って、御命題の達成、さらには広宣流布の大願に向かって、日々折伏行に精進していくことを固く決意し、実践していくことが大切です。