平成21年6月16日付
 三門を通り、石畳の参道を進んで石段を上ると、ニ天門があります。
 かつてこの門の辺りには、御影堂が建てられていま した。寛永9(1632)年に敬台院の寄進によって御影堂が現在の位置に移転新築された後、三門と御影堂を繋ぐ間の門として、寛永15(1638)年総本山第17世日精上人の代に、ニ天門が建立されました。
 三門と御影堂の中間に位置する門であることから、中門とも称さ
 門は、その後、昭和35(1960)年、第66世日達上人の代に修築され、屋根を銅せん葺に改めて、現在に至っています。
 高さは、9.46メートル、幅は4.95メートル、奥行きは、4.38メートルあります。
 二天とは、本宗においては、法華経の行者を守護する大日天王と大月天王であると伝えられています。
 この二天門建立の年、御影堂を寄進された敬台院は、さらに大石寺基金として、741両を御供養されました。
 そして、約370年を経て、このたび、日蓮正宗僧俗の尊い浄財によって、『立正安国論』正義顕揚750年の記念事業の御影堂大改修工事が行われています。
 私たちは、第2祖日興上人が『日興跡条々事』に、
「大石寺は御堂と云ひ墓所と云ひ日目之れを管領して広宣流布を待つべきなり」(御書1883)
と御教示された、その御精神を代々受け継がれている御法主上人猊下の御意を拝し、日頃から御供養の精神を忘れずに、日々の勤行・唱題・折伏に精進していくことが大切です。