平成18年2月1日付
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 客殿は、寛正6(1465)年3月、総本山第9世日有上人によって建立され、その後、第27世日養上人、第52世日露上人、第64世日昇上人、第66世日達上人の代にそれぞれ再建されています。
 現在の建物は、平成10年3月、前御法主の日顕上人猊下の御発願により新築されました。建物の大きさは、間口と奥行が共に約55メートル、高さが36メートルの二階建てで、1,112畳敷きの大広間があります。
 堂宇内部の須弥壇中央には、第2祖日興上人が宗祖日蓮大聖人より受けられた血脈相承の深義を、第3祖日目上人に授けられたことを表す譲座御本尊が奉安され、向かって左側には大聖人、右側には日興上人の御影が安置されています。この安置の形式を別体三宝形式と言い、御宝前に向かって左から、大聖人、御本尊、日興上人の順で仏法僧の三宝を表しています。
 また、客殿の礼盤(大導師席)は、他の建物とは違い、御宝前の正面ではなく西側に構えられ、そこから御法主上人猊下は東に向かわれて読経・唱題をなされます。それは大聖人が常住不滅であらせられることを表すと共に、参詣の信徒に文底下種の三宝を取り次がれる日目上人の座となるからです。
 この客殿は、日興上人以来、現御法主の第68世日如上人猊下に至るまで、代々の御法主上人猊下が毎朝丑寅の刻に、日本乃至全世界の人々の平和や幸せを願い、広宣流布の御祈念をされる丑寅勤行をはじめ、総本山での二大法要の一つである御霊宝虫払大法会、また彼岸会、孟蘭盆会、広布唱題会等、一年を通して様々な法要儀式が執り行われる重要な堂字です。
 私たちは、ここで奉修されている丑寅勤行の深い意義を拝し、日興上人が、
「未だ広宣流布せざる間は身命を捨てゝ随力弘通を致すべき事」(御書1884頁)
と示されるように、日々の勤行・唱題を根本に広宣流布に向かって折伏に励むことが大切です。
 皆さんも大聖人様の仏法が全世界に広まり、すべての人々が幸せな生活を送れるよう日々の信心修行に助み、たくさんのお友達や知り合いの人たちに、この仏法の尊さ、すばらしさを伝えていきましょう。