平成17年9月1日付
【タッチ】
 奉安堂は、平成14年10月、総本山第67世御法主日顕上人猊下の御発願のもと、宗旨建立750年をお祝いして、国内・海外の日蓮正宗の御僧侶や信徒から寄せられた、真心からの尊い御供養によって建てられました。
 建物の大きさは、面積が12,988u、高さは55mで、約5,000名分の信徒席が設けられています。堂宇内部の須弥壇の中央には、本門戒壇の大御本尊様が奉安され、向かって左側には大聖人様の御灰骨、右側には弟子の日法が大御本尊様を御彫刻申し上げた際に造られた最初の御影である最初仏が安置されています。
 大聖人様は、弘安2(1279)年10月12日、末法のすべての人々を幸せに導くために本門戒壇の大御本尊様をお顕しになられました。そして、末法万年の長い間大切に残されることをお考えあそばされ、弟子の日法に楠の厚い板に彫刻を命じられたのです。その後、現在に至るまで720余年の間、代々の御法主上人猊下が大切にお護りしてこられた大御本尊様が現在、奉安堂にましますのです。
 ここでは、御法主上人猊下の大導師のもとに御開扉が行われ、本宗の御僧侶・信徒に限り、本門戒壇の大御本尊様の御内拝をさせていただくことができるのです。
 この御開扉の意義は、大聖人様の御法魂にまします大御本尊様に御目通りをし、日頃の信心と生活の御報恩を申し上げ、謗法の罪障を消滅し、広宣流布と自らの幸せを願うことにあります。
 鎌倉時代の信徒は、大聖人様を尊敬し、御目通りできる喜びを胸に、とても不便で困難ななかをお参りされたのです。この信仰の気持ちはいつの時代においても持ち続けなければならない大切なことです。
 皆さんも総本山に登山をして本門戒壇の大御本尊様に御内拝をさせていただく際には、しっかりと信心修行ができるように、また勉強や親孝行ができるように、さらにはみんながいつまでも健康でいられるように真剣にご祈念をして、日々の信心に励んでまいりましょう。