平成28年6月16日付
                少年部合宿の心構え
  皆さん、こんにちは。
 本年も八月六日と七日の二日間、総本山大石寺で少年部合宿が開催されます。そこで今回は、楽しい少年部合宿になるように、前もって知っておいて欲しいことをお話します。

@御開扉
 少年部合宿の大きな目的は、少年部の皆さんが元気に総本山大石寺にご登山し、奉安堂にいらっしゃる、本門戒壇の大御本尊様にお目通り申し上げることです。
 大聖人様は『聖愚問答抄』に、
「御本尊様に南無妙法蓮華経と御題目を唱えることによって、悩みや苦しみの原因である過去世からの罪障が消えていく。そして幸せがやってくる。これは真実であり奥深いものである。これをよく信じて受け持っていきなさい(趣意)」(御書 四〇六n)
と仰せです。
 御開扉では姿勢を正し、しっかり胸の前で合掌して、真剣に読経・唱題し、真剣に広宣流布を御祈念しましょう。
 また御開扉の後は自由企画の時間があります。総本山内の見学をはじめ、いろいろな企画を準備していますから、楽しみにしていてくださいね。そして、勤行、夕食の後には、全国鼓笛隊コンクールが行われます。

A全国鼓笛隊コンクール
 鼓笛隊コンクールは、少年部合宿の中でも、特に皆さんが楽しみにしている行事の一つですね。
 鼓笛隊員の皆さんは、御法主上人猊下の御前で「音楽を御供養させていただこう」と、しっかり勤行し、唱題も毎日決めた時間がんばったりして、最高の演奏ができるように練習してこの日を迎えます。一つの目標に向かって仲間と一緒に汗を流して努力する姿は、まさに異体同心ですね。
 皆さんも鼓笛隊員の真剣な演奏に応えて、一生懸命に聞きましょう。そして盛大な拍手を送りましょう。演奏する隊員と聞くお友達とが一緒に作り上げるコンクールです。
 もし、「自分も鼓笛隊に入って演奏したい」と思ったお友達は、お父さんやお母さん、そして所属寺院の御住職様にお話しましょう。
 鼓笛隊は演奏の練習だけではなく、たくさんのお友達と共に信心を磨く修行の場でもあります。この経験は、皆さんの大きな力になります。

B丑寅勤行・広布唱題会
 丑寅勤行は、御法主上人猊下が広宣流布の御祈念をされる勤行です。
 第二祖日興上人様が大石寺を開創なされた七百年以上も昔から、代々の御法主上人猊下によって一日も欠かすことなく、毎日行われています。
 丑寅勤行の丑寅は、時刻のことです。昔は、十二支で時間を表わしていたのです。『上野殿御返事』に、
「あらゆる仏様は、子丑の終わり(午前二時頃)から寅の時刻(午前四時頃)までの間に成仏されたのである」(同 一三六一n)
とあります。つまり、お釈迦様が菩提樹のもとで悟りを開かれた時間、そして大聖人様が竜の口法難で久遠元初の御本仏として真のお姿を顕わされた時間であり、仏法の上では尊い意義がある時刻です。
 また、少年部合宿二日目の八月七日には、広布唱題会が行われます。御法主上人猊下が大導師をあそばされるこの広布唱題会で、日本中の寺院でも一斉に広宣流布を御祈念します。
 広宣流布は、大聖人様の御遺命であり、私たち日蓮正宗僧俗の一大目標です。広宣流布を実現するためには、所属寺院を拠点として、御住職様と私たち信徒が異体同心すること。そして唱題と折伏に励むことが大切です。
 たくさんのお友達と丑寅勤行・広布唱題会に参加して、御法主上人猊下のお供をさせていただきましょう。そして一人でも多くの人を折伏することを御本尊様にお誓いしましょう。

C少年部大会
 少年部大会では、御法主上人猊下から御指南を賜ります。この御指南は、今、信心している私たちだけでなく、世界中の人々を幸せに導くため、重要な御言葉です。皆さんは縁あって、直接御指南を拝聴することができるんですね。
 皆さんを縁としてこれから正法を求めて入信してくる大勢の人を代表するつもりで、姿勢を正して真っ直ぐに拝聴しましょう。
 また、全国を代表したお友達による貴重な体験発表もあります。お友達が信心をする中で御本尊様から戴いた、とてもすばらしい功徳の体験と確信を語ってくれますよ。
    ◇    ◇
 少年部合宿は、全国の少年部員が二日間、一緒に行動する信心修行です。みんなの迷惑にならないよう、お互いにする約束事もあります。みんなで協力し合うこともあります。引率してくださるお兄さん、お姉さんの言うことを、よく聞いて行動しましょう。
 少年部合宿を迎えるまで、より一層、朝夕の勤行・唱題に励んで、体調を崩さないよう規則正しい生活を心がけましょう。